ダウン症の子をもって (正村 公宏/新潮社)

書籍ダウン症の子をもって(正村 公宏/新潮社)」の表紙画像

購入価格:258

評価:

この記事は約0分19秒で読めます

ダウン症という障害よりも、子育て、人間を産み育てるとはどういうことかが抑揚の効いた冷静な筆致で描かれている。

本書から学ぶべき最大のものは『福祉の領域の仕事への参加が、すべての人々にとって「人間」の再発見の意味をもつ』というところだろうと思う。おそらく、子育てもまた、かつて幼児であった我々にとって、人間の再発見となるのであろう、と、未婚で子供も居ない私は想像するのである。

     

ブログ一覧

  関連記事

さみしさの周波数

さすが乙一としかいいようがない。本当にうまい。失はれた物語というのが一番よかった ...

日本語から考える英語表現の技術―「言いたいこと」を明確に伝えるための5つの処方箋

英語を話すそうとすることは、そもそもの日本語とは、もっと、言葉とは何かを問い直す ...

テロ後―世界はどう変わったか

いまこそ考えるべき重要な視点が満載。アメリカを始めとするテロリスト殲滅のための軍 ...

The Teaching of Buddha (Japanese - English Edition)

日本語版「仏教聖典」と、この英語版とを併読。一日一章ずつ読んだ。精神修養によい。 ...

7%の運命―東部ニューギニア戦線 密林からの生還

専念見た塚本晋也監督の『野火』を地でゆくような本書。 あの映画のビジュアルが頭の ...