留学エージェントとの密会

  2017/08/22

昨日は留学エージェントとのカウンセリングであった。

で、結論は金と語学力があれば大丈夫ということであった。しかし両方ないのでまったく大丈夫ではない。

なんか、IELTSというやつが必要だそうである。留学エージェントの口からはふつうに、アイエルツが6くらいは必要ですとかいう言葉が出てきて一瞬止まったが、しかしちょうど当日の朝から読み始めた留学のススメ的な本でアイエルツという言葉を知っていたので、ははあ、アイエルツですよね、なるほどと、わかったふりができた。

それから、日本で4年制の美大を卒業しているなら学士の資格になるので、修士(大学院?)への入学資格になるそうである。

学士だと大学?なので4年間くらいあるが、修士だと1〜2年くらいらしい。

とはいえ根本的にさっぱりよくわからない。わからないがなんとなく、じゃあ修士で、と言っておいた。で、重々、資金と英語力の問題なんですよねと、確認しておいた。

あと、ポートフォリオも必要だとかなんだとか。でもアートの専門ではないので、ポートフォリオの中身までは面倒見れませんが、とも。サポート内容は学校の選定、リサーチから願書を出すところまで。で、うちの強みは相当安いことですかね、ということで、トータルで6万円ほどとのこと。やろうと思えば自力でもできないことはないんで、まああとは検討してみてくださいと言って、ペコリ、お礼を言って別れた。

繰り返すが、結論、金と語学力があれば大丈夫だけど両方ないのでまったく大丈夫じゃないということ。

しかしそれをなんとかするのがぼくであるので、なんとかしようと思う。とりあえず、長らくカバンの中で単なるヒモと化していたイヤホンを引っ張り出して、英会話の聞き流しアプリをダウンロードして、可能な限り聞くことにした。もう、一日中、寝ても覚めても延々と聞いてやる。

それはそれとして、お金のことを考えると、現実的に一年で作るのは相当厳しいような気がする。が、適当にどっかから引っ張ってくればいいやと、ごく軽く考えている。

だって、結婚予定もない子供も居ない。家のローンがあるわけでも車を買うわけでもない。何の予定もない。

とにかくは一般的な"モノ"よりも100万倍は有意義な買い物である。死んでもともと、むしろ死にたいのであるから、限界まで借金してくたばっちまえと思う。

未来、仮に良い人が現れたとして、そんなにたくさん借金がある人とは結婚できませんと言われたとしても、いやいやその程度で踵を返す女なんてこっちから願い下げだからと言って、唾を吐きたい。

でもたぶん、唾を吐いたあとに泣いちゃうだろうことは、想像に難くない。

新宅 睦仁/シンタクトモニの作家画像

広島→福岡→東京→シンガポール→ロサンゼルス→現在オランダ在住の現代美術家。 美大と調理師専門学校に学んだ経験から食をテーマに作品を制作。無類の居酒屋好き。

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