鯵の三枚おろし及び大根かつらむきマスターへの道
2017/08/22
先日も書いたけれど、どうやら学校の教育方針の変更で、たくさんのいろいろな"わかりやすく華のある"レシピをこなすよりも、とにかくは"地味だけど一番重要な"包丁技術をマスターすべし、となった。
で、昨日も、もう結構な回数をこなしてきた鯵の三枚おろし&大根かつらむき。一応のメニューは(切ったからには食べなくちゃしょうがないよね、くらいの位置づけ)、あじのたたき、味噌汁などにして、つまり本日の画像のようにして召し上がった。
というか、さすがに半年以上も経ったこともあり、ようやく最近は包丁さばき自体がサマになってきた、ように思うので自分で自分をベタ褒めしてあげたい。普段から十分褒めてるけど。
ほんとう、この教育方針の転換はすばらしく良かったと思う。実際、ほっとんどの料理なんてクックパッドなんかでレシピ検索して、手順通りに落ちついてやれば、よほど頭が弱くない限りふつうにそれなりのものができるんだよね、実際(経験済み)。
でも、そういう包丁さばきとかって、こればかりは一朝一夕にはできないもので、それこそインターネットにはころがっていなくて拾えない"技術"、USBメモリやストレージサービスで簡単に入れたり出したりできる単なる"情報"ではなく"技術"であると、そうつくづく思う。
そういうわけで、昨日の大根のかつらむきで作った刺身のツマですが、今までで一番スーパーで並んでるくらいの細さで切ることができた。アジの三枚おろしも、けっこうスムーズにできるようになってきて、はいさばきしょう、はいさばきました、くらいの自然な感じになってきた。
しかし七月に大根のかつらむきの実技試験があるんですが、その課題は大根のかつらむきを60cmなんだそうです。もちろん途中で切れずに、です。
なもんで、これは基本的に甘〜くて楽〜な専門学校の試験にしてはリアルにぼちぼちな負荷をかけてきてるなあ、なんて思うわけです。
調理師の資格取得のため、というか絶対に追試験の費用なんて払いたくないので、時間つくって鯵に大根にと練習しようと思う。確かに、ぼくの目指すところ(絵とか芸術とか)とは全然関係ない包丁技術ではあるんだけど、なんだろう、子供のころに夢中になった手遊び、たとえば積み木を高く積んだり、泥でまんまるな固い団子を作ったり、という、とてもプリミティブな、しかし確かな喜びがあって、しみじみと楽しくはある。
とりあえず、ぼくが料理の技術をもってしてなりたい将来像、"相当に"料理がうまいお父さん、PTAのバザーとかで「新宅さんのところの旦那さんに手伝ってもらおう」というような感じ、親戚が集まった時には一品か二品ばかり作ってよ調理師さんとよいしょされる感じ、には、着々と近づいているようである。なにはともあれ、楽しいといえば楽しいが、つまらないといえばつまらない東京生活もあと312日たらずで、まったく、光陰矢のごとしのはよく言ったものである。
あ、と、リンク貼ってるんで気づいてる人は気づいてるかもしれませんが、読書記録blogを書いてます。
年間100冊は読みたいんですが、いま現在ようやくで30冊……。道のりは遠い、というか、それ専用の読書リーダー?とかいうblogサービスがあると思うんだけど、そっちのほうがいいんだろうか、どうなのか。移るのもめんどくさいけど、もし絶対にそっちに記録したほうがいいよ!とおすすめされる方は根拠を添えて僕まで。
【新宅睦仁読了本之記録】
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広島→福岡→東京→シンガポール→ロサンゼルス→現在オランダ在住の現代美術家。 美大と調理師専門学校に学んだ経験から食をテーマに作品を制作。無類の居酒屋好き。
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