わたしの人生は可能か?

  2017/08/22

最近ようやくで暖かくなってきましたねえ。春はもうそこまで、きているんですねえ。そうして春先になるとだいたい奇人・変人・社会人がぽつぽつと現れるんですよねえ。春っていいですよねえ。でもみなさん、一年で一番紫外線が強いのは5月なのでUVケアはくれぐれも欠かさぬように。ええ、少しの外出でも油断してはいけません。洗濯干すときも油断してはいけません。昔から色の白いは七難隠すといいますから。ていうか今知ったけど、髪の長いは七難隠す、という言葉もあるらしい。ぼくにとってはこのことわざは死ぬほど納得です。むしろ髪しか見えません、見てません。もう髪しか見えない!
それで春だからってわけでは全然ないんですけど、最近ぼくはほんとうにお酒を飲み過ぎだと思うんです。そう、わかっちゃいるけど飲んでいるんです。だって、ぼくにとっては一番楽しい行為なので、身体のことも財布のことも明日のことも考えずに飲んでしまいます。大人失格です。別に合格したくもないけど、失格です!
飲んで何が生まれるわけでも解決するわけでもないんだけど、酒の中にひとときの平穏を見るんです。
何かの本で読んだんですが、「酒の中に真実がある」ということわざがあって、これをぼくは滅法信じているんです。
酒は感情の増幅装置です。食中毒とかの検査でも、菌を培養して、増やしてから検査したりするでしょう? それと同じで、うっすらと悲しいとき、なんとなく楽しいとき、お酒を飲むと泣けてきたり、やたらと楽しくなったりする。
ああ、おれってば悲しかったんだ。しくしくしく36、とか。
そしてビールはその日の自分の偽らざる勤労評価装置です。休日のビールよりも、平日のビールのほうがうまい。12時間寝たあとに飲むビールよりも、睡眠時間3時間で10時間くらい働いたあとのビールのほうがうまい。
ビールを飲んで、その味で思います。ああ、おれは今日けっこうがんばったんだな、って。
あー疲れた。ビール。瓶でね。ぼくは瓶が好きだから。いや、そういう意味じゃなくて自分でつぐから大丈夫。うん、コップは小さいのがいいね。ぐびぐびぐび。すいません、同じものをもう一本。「同じものを」っていう頼み方も、ぼくは好きです。ああ、居酒屋ってなんであんなに楽しいんだろうね。というか最近、このブログをこれでもかってぐらい褒め倒されてうれしかったです。おもしろくて夢中で全部読んだそうで、もはやファンだそうです。サイン会を開いたら並ぶとまで言われてしまいました。じゃあ、さっそくサイン会を開かなくては、多摩川の河川敷とかでいいかな? いいよね? いいに決まってるんだよ! まあとにかくは、このように産み育ててくれた親に感謝です。五体満足のうえに、素直で自信たっぷりな人間に育てていただきまして。それにしても最近はよく感謝するようになった。まあそりゃ普通に歳だよね。○

新宅 睦仁/シンタクトモニの作家画像

広島→福岡→東京→シンガポール→ロサンゼルス→現在オランダ在住の現代美術家。 美大と調理師専門学校に学んだ経験から食をテーマに作品を制作。無類の居酒屋好き。

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