続・さよならぼくの一部(中だるみ)
2017/08/22
続きを書こうと思ったが、なんかそういう気分でもないので、今日は適当にお茶を濁しておく。
さて、英語の勉強をしているのだが、さっぱりわからない。だって昨日から正式に通いだした英会話でも、さっぱりわからないのだ。日本語はめちゃくちゃ得意なのに、めちゃくちゃ物知りなのに、英語はさっぱりわからない。何も知らない無知の極み。え?は?何をおっしゃっているんですか?というか、その笑顔は何を意味しているのですか?うッ、外人特有のまっすぐな視線が辛い。痛い。刺さる。ぼくは視線を、目を合わせるのが苦手なんだ、やめてくれ、そんなまっすぐな視線でおれを見つめないでくれ、居酒屋はカウンターが好きなんだぁぁぁぁ……。
それでも、ぼくは負けない。暇さえあれば必死で勉強をしている。とりあえず、留学すると決め英語が必須とわかった日から、音楽を聞くのは一切やめた。フジファブリックも宇多田ヒカルもオシャレなハウスミュージックたちも、全員即刻解雇である。その代わりに英会話の音声を新たに雇用した。もちろんフルタイムの正社員、むしろブラック企業の正社員である。
歩くときだってイヤホンで聞いている。音声と文章が連動した素晴らしいアプリで、音声を聞き、英文と解説を読み、ひとりRepeat after meで、歩きながらぶつぶつぶつぶつ怪しい発声練習をしておる次第である。朝も、昼休憩も、昼休みに毎日行っているドンキホーテのトイレの中でも、帰りも、完全に英語漬けで励んでおる。
留学の本だって読みまくっている。イギリスの大学院は基本1年で経済的、ドイツはほとんどの大学院が学費が無料、アメリカは2年制が多いが、卒業後は一年間の就労ビザがもらえるとか、いろいろ、いろいろ勉強してるんだ!何の意味があるのかは知らん!というかきっと意味なんかない!虚しい!
しかし全力でやっておる。とりあえず、必死で発声練習というか勉強している時だけは、真っ白な頭になれる。頭の中のもやもやを忘れられる。酒もいいが、酒は二日酔いという後遺症がぼくの貴重な人生時間を蝕むし、一人酒はいい加減に虚しいのだ。
よく考えてもみてほしい。一人酒が楽しいのは、「友達とも飲めるけれども一人で飲む」からであって、つまりそれは選択できる余裕からくる悦楽であって、「誰も相手が居ないから一人で飲む」という酒の味は単なる孤独の海である。
おお、孤独! わたしは孤独だ! ああ、ああ、あー、あ\(◎o◎)/。
広島→福岡→東京→シンガポール→ロサンゼルス→現在オランダ在住の現代美術家。 美大と調理師専門学校に学んだ経験から食をテーマに作品を制作。無類の居酒屋好き。
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