死んだほうがいいよ
2018/02/24
死って、いいよね。だって、ややこしいこと、面倒くさいこと、ぜんぶすっ飛ばせるじゃない。
たとえば老後。年金とか寝たきりとか、いろいろある。考えるだけで気が滅入る。それこそ死にたくなる。その通り、いざとなったら死ねばいい。それでおしまい。
そもそも生きるってのは辛い。昔からそう決まってるんだから、いまさらがたがた言ってもしょうがない。
だけどおかしなもので、たまに私は幸せですって真顔でいう奴がいる。ああいうのはたぶん、頭がおかしいんだと思う。大丈夫? 死んだほうがよくない? って思っちゃう。言わないけど。
子供はいいよ。しっかり遊んどけと言いたい。大人になったら最悪だから。
毎日わけのわからない会社に行って、寝ても覚めても金儲け、売り上げが何パーセント上がったとか下がったとか、ぶつぶつ言ってたら日が暮れるわけ。まったく、さっさと全員まとめて死んだ方がいいよって、いっつも思ってる。口には出せないんだけれども。
どいつもこいつも、どうして死んでないんだろうね。与えられた命です日々感謝なんて言うけど、そういうのって、すげえめんどくさい。なにより嘘くさい。この手の眠たいことを言うのは、決まって例の幸せな人。頭の中がお花畑なんだ。悪いことは言わない、死んだほうがいい。
まあ、ほっといたっていつか死ぬんだけど。それでも言い続けなきゃ、死んだほうがいいって。だって生きてるうちしか言えないんだから。それこそ死ぬまで、死んだほうがいいって言ってやりたい。うん、死んだほうがいいよ。
広島→福岡→東京→シンガポール→ロサンゼルス→現在オランダ在住の現代美術家。 美大と調理師専門学校に学んだ経験から食をテーマに作品を制作。無類の居酒屋好き。
ご支援のお願い
もし当ブログになんらかの価値を感じていただけましたら、以下のいずれかの方法でご支援いただけますと幸いです。
Amazonギフト券で支援する
→送信先 info@tomonishintaku.com
ブログ一覧
-
ブログ「むろん、どこにも行きたくない。」
2007年より開始。実体験に基づいたノンフィクション的なエッセイを執筆。アクセス数も途切れず年々微増。不定期更新。
-
英語日記ブログ「Really Diary」
2019年より開始。もともと英語の勉強のために始めたが、今ではすっかり純粋な日記。呆れるほど普通の内容なので、新宅に興味がない人は読んで一切おもしろくない。
-
音声ブログ「まだ、死んでない。」
2020年より開始。ロスのホームレスとのアートプロジェクトでYouTubeに動画をアップしたところ、知人にトークが面白いと言われたことをきっかけにスタート。その後、死ぬまで毎日更新することとし、コンテンツ自体を現代アートとして継続中。
関連記事
CCC展覧会企画公募 NCC 2016 第8回 入賞展覧会企画: 新宅睦仁個展「コンビニ弁当の山」(静岡)2016/1/12~2/13
CCC展覧会企画公募 NCC 2016 第8回 入賞展覧会企画 新宅睦仁個展「コ ...
満身創痍の五輪エンブレム(2020年東京オリンピックは誰のためか)
例の件について書こうと思う。もはや経緯を説明するのも面倒な、五輪エンブレム問題で ...