ほぼエッセイ、ときどき現代の美術とアート。

永遠に生きるつもりのあなたも死ななければならない

金も心配だけど仕事も心配だし家族のことも心配だし健康も心配だし何よりこの先どうなるか心配でならない。

コロナウイルスによる外出自粛令が出て早3週間。いつからか、夜中にしばしば目が覚めるようになった。昨日なんか、さっさと9時に寝て起きたらたったの1時間しか経ってなくて、もう一回寝てもまだ12時過ぎで、それから明け方の4時まで眠れなかった。

たぶん、今これをリアルタイムで読んでいる人はわかってくれると思う。でも未来のいつか、穏やかなる日に読んでいる人にはもう、何を言っているのかよくわからないと思う。

今はそういう時分で、先の見えない不安が世界を覆っていて、その傘下でみんなと一緒に私も愚直に落ち込んでいる。

しかし今まで38年ばかり生きてきて、先が見えたことが一度でもあったかと考えると、当然ない。明日や明後日はこうなると勝手に思い込んでいただけで、その不確かさに思いを致すことがなかっただけだ。つまり能天気だった。

今は逆に悲観の虜だから、先のことがとても暗く、不気味に、そして少しだけ光って見える。

その光は希望なんていう当てにならないものではない。どうせいつか死ぬ。それで全部おしまい。そういう光である。

不安は過去からやって来ない。いつも未来からやって来る。だから私は今、現在の時間を使いながら、あるかないかも怪しい未来を不安がっている。それはまったくおめでたい話で、てめえ、いつまで生きる気だよと言う他ない。

はるか先まで見据え、憂いて案じて悲しんで、なぜか自分の棺桶は出てこない。全然死ぬなんて思ってなくて、いっそ永遠に生きるつもりでいる。無限の未来の前で無限の不安が膨らむのは道理である。

だけど、大丈夫。あなたは死ぬ。絶対死ぬから、絶対安心。

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