人に生まれたからには打算で生きろ

  2016/04/17

先日、結婚をスペックで語る記事を読んだ。

スペックという単語は、主に工業製品の性能において使われる言葉である。しかし近年では、しばしば人においても使われるようになっている。

つまり、容姿や年収、家事能力といったようなことを”性能”として語るのである。そうすることにより、基本的にはかけがえのない個々人の性質が、ほとんど数値化されるように比較検討可能な存在として扱われるようになる。

実に現代的かつ合理的なメソッドである。ややこしいことは抜きにしよう。人生の時間は限られている。長所や短所、人間的魅力や才能、そういう見出すのに時間ばかりがかかる曖昧な基準で選んでいる暇は人間にはないのである。ぼーっとしていたらすぐに死ぬ。

単純にざっくり行こう。地球上には70億ほどの人がいる。その半分が異性として35億人。その中の結婚適齢期の人が10億人。さらに出会ってコミュニケーションを取れる人といえばせいぜい1000人くらいのものだろう。

ここからはスピード勝負である。自分の賞味期限もあるし、仕事に限らず優れた人材ほど早く”売り切れ”てしまう。まずは絞り込みが必要だ。要は検索と同じである。キーワードを増やして効率よく絞り込もう。例えば「容姿は人並み、安定した職種、貯蓄は500万以上、年収400万以上、家庭的、長男以外、親とは別居」など、希望の条件を列挙するのである。

その時点で、多くても10人程度には絞られていることだろう。しかし迷っている暇はない。すぐに可能性のあるすべての人に連絡を取るべきである。そしてひとりにつきおおよそ3回ほどデートを重ねて精査する。そしてさらに絞り込む。くれぐれも迷ってはならない。もしも迷いが生じたとしたら、その時点で”価値なし”と断じたほうが無難だろう。”良い物件”は、人に即決させる力があるものである。

それから1年もすれば、いくら多忙な人でもすっかり人選し終えていることだろう。自信を持ってほしい。あなたはベストな選択をしたのだ。望み通りの素敵な人生の始まりである。さあ、存分にひとり気楽な最高のシングルライフを謳歌していただきたい。

関連記事:人に生まれたからには愛に死ね

新宅 睦仁/シンタクトモニの作家画像

広島→福岡→東京→シンガポール→ロサンゼルス→現在オランダ在住の現代美術家。 美大と調理師専門学校に学んだ経験から食をテーマに作品を制作。無類の居酒屋好き。

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2016/04/17 更新 人に生まれたからには愛に死ね
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