ビットコイン、強気にならずにはいられない理由 (Vijay Boyapati (著), Michael J Saylor (はしがき), 練木照子 (翻訳)/Nakamoto Publishing LLC)
購入価格: Kindle Unlimited(0円)
評価:
この記事は約1分5秒で読めます
本書を読めば、ビットコインが貨幣の再発明ともなり得ることが実感を持って理解される。
古今東西の貨幣は常にその価値を目減りさせてきた。ビットコインは価値保存の強度において、あるいは実物の金をも凌ぐかもしれない。つまり、とりあえず買うしかない。
法定通貨とビットコインの耐久性は、財の価値を投影した物体の耐久性ではなく、それを発行する機関の耐久性で評価すべきだ。法定通貨の場合、発行主体は政府である。政府が入れ替わる度、通貨は一新される。ドイツワイマール共和国のパピエルマルク、レンテンマルク、ライヒスマルクは発行政府の消滅と同時に無価値の紙切れとなった。歴史を教訓にするなら、法定通貨が長期的な耐久性を持つと考えるのは愚かだ。米ドルと英ポンドは例外と言える。
法定通貨の歴史は金に比べると格段に短いが、供給が継続的に増加傾向にあることは実証されている。政府は目の前にある問題を解決するため、しばしば通貨供給を増やす。この通貨膨張癖は世界中の政府に共通する。そのため、法定通貨を保有する私たちの貯蓄の価値は、時間の経過とともに目減りする運命から逃れられない。
ビットコインが金の時価総額を上回るには、ビットコイン市場への国家の参入が必須である。欧米の民主主義国家がビットコインを保有するかは分からない。残念ながら、最初にビットコインを買うのは独裁国や強権国の可能性が高い。
ご支援のお願い
もし当ブログになんらかの価値を感じていただけましたら、以下のいずれかの方法でご支援いただけますと幸いです。
Amazonギフト券で支援する
→送信先 info@tomonishintaku.com
ブログ一覧
-
ブログ「むろん、どこにも行きたくない。」
2007年より開始。実体験に基づいたノンフィクション的なエッセイを執筆。アクセス数も途切れず年々微増。不定期更新。
-
英語日記ブログ「Really Diary」
2019年より開始。もともと英語の勉強のために始めたが、今ではすっかり純粋な日記。呆れるほど普通の内容なので、新宅に興味がない人は読んで一切おもしろくない。
-
音声ブログ「まだ、死んでない。」
2020年より開始。ロスのホームレスとのアートプロジェクトでYouTubeに動画をアップしたところ、知人にトークが面白いと言われたことをきっかけにスタート。その後、死ぬまで毎日更新することとし、コンテンツ自体を現代アートとして継続中。
-
読書記録
2011年より開始。過去十年以上、幅広いジャンルの書籍を年間100冊以上読んでおり、読書家であることをアピールするために記録している。各記事は、自分のための備忘録程度の薄い内容。WEB関連の読書は合同会社シンタクのブログで記録中。
関連記事
つみたて投資の終わり方 100年生きても大丈夫!: 人生後半に向けた投資信託の取り崩しメソッドを解説!
インデックス投資の積み立て方に関する本はすでにごまんとあるが、本書はその積み立て ...
これ一冊で基礎から運用までOK! 図解付き 投資信託 超入門: 2022年改訂版
具体的な投資関連の本を読むのは二冊目だが、今の私が知るべき情報がすべて網羅されて ...