だれかのためのだれかになりたい

  2017/08/22

雪が降ってる。それもボタユキとか呼ぶんだろう重たくて、大きな、ぐずっとした雪。爽やかではない、冷たいゆき。
ひさしぶりに自分の画像を載せちゃうんだけど、これは私の子どもです、というのは素直な願望で姉の子どもです。で、もう一枚は雪ふる新宿。この二枚の組み合わせが、なんか、デヴィッド・サーレよろしく、入り組んだダブルイメージで、いまこの瞬間のぼくの感情を表現してるような気がする。
甥の話に戻るけど、いつか男はつらいよの寅さんに憧れてたぼくはミツオ的な存在をぼんやり夢想してたりして(ぼくは変わり者の絵描きのおじさんという設定で)、そして今現にそのミツオがいるわけなんだけど、素直にかわいいなあと思う。
あれはかわいい。いろんな考え方があるのは承知、無限の自由な生き方があるのも重々承知のうえで言うけれど、子どもを作ってこその大人だよなあと、いささか古典的で前時代的なぼくは思ってしまうのだ。
それが前世、現世、来世と、三界の足かせだとしても。やはり、広島に帰ろう。

新宅 睦仁/シンタクトモニの作家画像

広島→福岡→東京→シンガポール→ロサンゼルス→現在オランダ在住の現代美術家。 美大と調理師専門学校に学んだ経験から食をテーマに作品を制作。無類の居酒屋好き。

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