新宅睦仁の歪んだ就活講座
2017/08/22
今日、就活しているというツイートを見かけた。ああ、そういう時期なのかと思う。
就職難の時代に生まれ落ちてしまった不幸な皆さん、日夜お疲れ様です。そしてご苦労様です。
就活は大変だと思います。不採用の通知が続くと、精神的にも追い込まれると思います。かつての私もそうでした(嘘)。
何を隠そう、私は転職経験だけは豊富なのです。つまり、それだけ内定を勝ち取ってきたということです。言ってみれば就活のエキスパートです。
つい最近も、再上京して四ヶ月ばかりお勤めさせていただいた会社に早々に見切りをつけ、再転職したばかりです。勤務地は代々木ですが、ほぼ新宿です。仕事内容にも環境にも大満足しています。
それはともかく、なぜおまえのような不真面目なクソ野郎が、こうもポンポン仕事が決まるのかと思われる方も少なくないと思います。ええ、反論の余地がありません。私自身、その通りだと思うからです。
しかし、就活も勉強と同じで(とか言って私は勉強したことがない。自分の偏差値すら知らない)、コツさえつかめば驚くほど簡単なのです。
そこで今日は、特別に、あくまで特別に!新宅睦仁の就活ポイントをお教えしたいと思います。
これさえ押さえておけば、きっとあなたも内定が取れすぎて逆に迷ってしまうという優越感を楽しめることでしょう。
その一
根拠のない自信でGOGO!
あなたは自分に自信がありますか?自分の弱みや経験不足ばかりを考えていませんか?
それが全ての間違いの元です。あなたは素晴らしいんです。ただそのままで、ありのままで素晴らしいんです。
でも見た目が、能力が、経歴が……。馬鹿野郎!もしくは馬鹿女!あなたは素晴らしい!素晴らしい素晴らしい素晴らしい!なぜ私を採用しないんですか? 逆にそれが不思議です。こんなに素晴らしいのに?目はついてますか?耳はついてますか? ついてるならわかりますよね?私の素晴らしさ。
面接官を逆に面接するくらいの自信が大切です。
その二
挨拶と返事はハキハキ元気に!
これもかなり重要です。無駄に元気なくらいで丁度いいんです。誰も、いつもそこまでシャキシャキしてるなんて思ってません。むしろ、いつも面接時くらいのノリで来られると疲れます。
しかし面接時だけは、とにかく、何も考えずに無になって、ハイッ!よろしくお願いしますッ!独身ですッ!円滑なコミュニケーションには自信がありますッ!具体的にどうとかではありませんが、自信がありますッ!根拠はございませんが、自信だけはありますッ!ハイッ!残業は無理ですッ!定時でお願いいたしますッ!自信だけは途方もなくありますッ!定時退社必須ですッ!いや、独り身ですッ!
その三
根拠のない自信でGOGO!GOGOGO!!
実際、これにつきます。あなたは、商品だと考えてください。野菜やお肉、いや、もう少し高価な、洋服や時計と考えてみてください。
それを、売るんです。誰が自信なさげな商品を選びますか?
例えば腕時計。五年間で電池が切れますというより、なんと最長五年間の連続駆動!とか言われたほうがいいに決まってませんか?
普通のことはプラスに、マイナスのこともプラスに、プラスのことはプラスプラスにするんです。
私ならばこうです。定時で帰りたい。これは企業から見ればやる気が乏しいと見なされます。当たり前です。世間知らずの私でもそのくらいわかります。だから言い換えるんです。
今までの会社では、基本的に定時で退社しておりました。もちろん、止むを得ない場合というのはあります。しかしそれはあっても月に数回程度です。私はあくまでも、決められた時間の中で仕事を終わらせます。だらだらと、半ばエンドレスのように仕事を進め、なし崩し的に残業するというのは、会社にとっても社員にとってもマイナスでしかないと考えるからです。
こう言い換えることで、定時で帰りたい無気力人間が、仕事に集中して取り組む有能人間という評価にもなり得るのです。
ものは言いようです。なんとでも言えば言いんです。だって、どんなに厳しく面接をしたところで、その人の実際などわかるはずがないんです(性格診断テストなどがある場合は諦めましょう。あれは本当に高性能ですから)。
つまり、面接で重要なのは、実際に使える人間かどうかよりも、使えそうな人間に"見える"ことのほうこそが重要なのです。
嘘をつけとは言いません。しかし、ものは言いようです。うまく世渡りして、楽しい人生を送りましょう。
就活に励む皆様の健闘をお祈りしております。
就活エキスパート代表取締役マスターSEO社長プレジデント
新宅睦仁
広島→福岡→東京→シンガポール→ロサンゼルス→現在オランダ在住の現代美術家。 美大と調理師専門学校に学んだ経験から食をテーマに作品を制作。無類の居酒屋好き。
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ブログ「むろん、どこにも行きたくない。」
2007年より開始。実体験に基づいたノンフィクション的なエッセイを執筆。アクセス数も途切れず年々微増。不定期更新。
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英語日記ブログ「Really Diary」
2019年より開始。もともと英語の勉強のために始めたが、今ではすっかり純粋な日記。呆れるほど普通の内容なので、新宅に興味がない人は読んで一切おもしろくない。
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音声ブログ「まだ、死んでない。」
2020年より開始。ロスのホームレスとのアートプロジェクトでYouTubeに動画をアップしたところ、知人にトークが面白いと言われたことをきっかけにスタート。その後、死ぬまで毎日更新することとし、コンテンツ自体を現代アートとして継続中。
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2011年より開始。過去十年以上、幅広いジャンルの書籍を年間100冊以上読んでおり、読書家であることをアピールするために記録している。各記事は、自分のための備忘録程度の薄い内容。WEB関連の読書は合同会社シンタクのブログで記録中。
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