折々の生活の空白/展示のお知らせ

  2017/08/22

小説を書き進めようとしているのだが、どうも頭が回らない。頭が膨張するような収縮するような、とにかくはぼんやりとして、spaceとbackspaceばかりを押している。全然、書けない。

どうして人間はこうも気分に左右されるのだろうか。否、気分の浮き沈みがあるのだろうか。いやいや、それはおまえの性格の問題だろうと言われるかもしれないが、まあ、それはその通りだと思う。

だけれども、絵は描いている。沢マンの繋がりで、来月、大阪にて展示をする機会を得たので、是が非でも、這ってでも描き上げねばならないのである。下記その詳細を、自身のwebサイトより引用。

大阪にて、丼池マルシェというイベントに展示参加いたします。LIFEシリーズの新作、F20号を2点出品し、販売する予定です。
日時:4月13日(日)11時~18時(イベント自体は当日のみ。その後、作品展示については1ヵ月程度継続して展示予定)。
住所:〒541-0056 大阪市中央区久太郎町3-1-22 OSKビル406 及び ビル内
詳細及び続報は丼池マルシェのFacebookページ「https://www.facebook.com/dobuike.marche」にてご確認ください。

というわけですので、そのころ関西近辺を訪れる際は、ぜひご高覧ください。そして作品を買ってください。おそらく、いままでで一番すばらしい牛丼の滝、傑作です。値段も激安に、20,000円くらいにしときます。エッ!あの新宅先生の作品が、F20でこのお値段! まさか! 贋作? 贋作としか考えられない……、い、いや、ま、まさか、これは……真作、だ……。いや、新宅だ……。

そう遠くない未来、そういうことになりますので、買ってください。というか、買え。おれは金に困っているんだ。買え。買うんだよ! オラァ、買わんかいボケェ!ハゲェ!

失礼いたしました。

話は変わるが、最近、漠然と体調が悪い。酒の飲みすぎ以外の何物でもないと思う。腕や下腹部、足の親指の付け根あたりが、変なふうに痛んだりする。親指の付け根は痛風だとしても、その他の部位の痛みはまったく原因不明である。いや、原因は酒である。それしかない。

ここにきてようやく、ちょっとだけ反省している。検索したところによると、肝臓は48時間で一応は回復するという。だから、週に2日は休肝日を設けなさいと、アルコール健康医学協会とかいう偉そうな機関が主張していた。

確かに、最近、わたしは毎晩したたか飲まずにはいられない体質になりつつある、というか、なっている。昨晩は、奇跡的に酒を飲まなかったから、改めて気がついた。

眠る前の、部屋の暗がり、天井の模様。目をつむったあとの、真っ黒。まぶたの裏に、にょろりにょろりとほの白いノイズが走る。静寂。窓外の車の走る音。冷蔵庫の音。近隣の物音。

ああ、このような音をしみじみと感じながら、深々と呼吸し、一日のいろいろを思い出しつつ、また、明日のことやその他もろもろのことに考えを巡らせながら、まどろみながら、そうして吸い込まれるようにゆっくりと眠りに落ちていっていたんだよなあ、と。

そんなの当り前じゃないかと思われるかもしれないが、最近のぼくはだいたいが酔いつぶれるように眠っているのであって、そのような素面の静かな時間は皆無なのである。

毎晩酒を飲み、毎朝アルコールの残る鈍く重い身体を引きずって起き上がる。だから、今日はすこぶる体調がいい。だったら酒なんかやめてしまえばいいのだが、私の生活から酒を取ったら何が残るんだろう、いやもっと、何が楽しくて生きていくんだろうかとさえ思う。
命あっての物種だとはわかっちゃいるが、ほどほどでやめられない私は、忘れた頃に肝硬変とか各種のガンで泣くことになるのだと思う。しかし!明日死ぬかもしれないじゃん?と思うと、やっぱり痛飲してしまうのである。

新宅 睦仁/シンタクトモニの作家画像

広島→福岡→東京→シンガポール→ロサンゼルス→現在オランダ在住の現代美術家。 美大と調理師専門学校に学んだ経験から食をテーマに作品を制作。無類の居酒屋好き。

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