レバーペーストを作れる我

  2017/08/22

もはや残暑ではない。今日は4時に起きて絵の制作を1ゲームしてきた。

昨日は帰ってからレバーペーストを作った。ほんとは鶏レバーで作る予定だったのだが、売ってなかったので仕方なく豚レバーで。

下記のレシピを参照した。

【みんなのきょうの料理/堀江 ひろ子 さんの「豚レバーのペースト」】

http://www.kyounoryouri.jp/recipe/2096_%E8%B1%9A%E3%83%AC%E3%83%90%E3%83%BC%E3%81%AE%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%88.html

豚レバー、というかレバー自体クセがあるので、牛乳に30分つける、とのこと。ぼくは言う通りにした。で、その間に絵の制作を1ゲーム。つまり1時間つけておいた。

というか工程は画像の通りである。たまねぎ、にんじん、ニンニク、豚レバーをようく炒めて、牛乳その他で10分ほど煮て、冷ます。冷ますからと言ってぼうっと突っ立って鍋を見ているわたくしではない。サッとすばやくランニングに出かけた。超気持ちいい。いや、ほんとは寝不足か何かで少しばかり頭が痛い。それにしても半端なく時間を有効活用できる自分の行く末が恐ろしい、なんて素晴らしく優れた人間だろうかと自画自賛のうえに自己愛にひたる。

汗と自己愛でぐだぐだになって家に辿り着く。ぐだぐだなので服を脱ぎ捨て、残りの自己愛の塊で、つまり全裸でレバーペーストになる前のものをフードプロセッサーにかける。全裸で裏ごしをする。全裸でレバーペーストを小洒落た器に移して冷蔵庫で落ち着かせる。フランスパンを6ピースほど切ってトーストに入れてから、そのトースト時間をまたしても有効活用、全裸でシャワーを浴びる、ここだけは普通。でも全体としては全裸三十路独身男性の奇行の夜である。

というか、ひさしぶりにまともな料理をした気がする。裏ごしって行為にはいかにも料理してるっていう実感がある。それはともかくレバーペースト、人生で二回目の制作だが、相当に美味しくできたので大満足。赤ワインのおともにぴったり。

所帯を持ったら、ぜひともこれを我が家の家庭の味に……と夢想してみたが、仮によその子供が好きな食べ物に「レバーペースト」って答えたら、ちょっと首を絞めたくなると思ったのでやめとこう。

なぁにがレバーペーストじゃボケェ、ガキは生卵でも食っときゃええんじゃアホンダラァ、って取り乱してしまった。

どうでもいいが今夜はアボカドペーストを作ってみる、予定。

新宅 睦仁/シンタクトモニの作家画像

広島→福岡→東京→シンガポール→ロサンゼルス→現在オランダ在住の現代美術家。 美大と調理師専門学校に学んだ経験から食をテーマに作品を制作。無類の居酒屋好き。

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