死ぬまでは終わらない

最終更新: 2017/08/22

昨日の西洋料理の調理実習の画像。試験課題のオムレツ他と、画像にはないがアップルパイ。

アップルパイは冷めてからでないとおいしくないとのことでお持ち帰り。1人暮らしの冷蔵庫に妙にでかいアップルパイが突っ込まれている。

おやつやデザートとしてはとても食べきれないので、お昼ごはんにでもしてやろうかと思ったが、やめた。風邪が順調に悪化したので、今日のお昼は相当にひさしぶりの外食にて黒酢豚定食750円也。

むせるほどに酸っぱく感じられたのは、体調が悪い証拠だろうか。というか風邪が悪化したのは自業自得なのである。

昨日は樋口くんの身に不幸があったとのことで、学校後に残念会よろしく飲みに付き合うことになった。しかし、ほどなくそれは付き合いではなく、純粋なる飲み語りへと発展した。

風邪気味なので早く帰ろうと思いながら、飲み始めたのは22時30分を少し回ったころであった。ビールで乾杯し、ついさっき学校で鶏肉を食べてきたにも関わらず焼き鳥、鶏のから揚げ、ピーマンの肉詰め、そしてチャンジャ、たこわさ、チャンジャのワンツーパンチ。ジャンクフードMAXである。

お飲み物はハイボール、いもロック、日本酒の熱燗等々をあおり、あおり、あおると見せかけてあおり、すっかり上機嫌、風邪のことなど忘れてしまった。

そうしていつの間にか2時近くなっていて、そろそろ帰ろうかとなった。しかし居酒屋を出ても話が尽きず、立ち話。じゃあラーメンでも食べて帰ろうということになり、居酒屋の隣にあったラーメン屋へ。

瓶ビール。それから味噌ラーメンを取り皿をもらい半分こにして食べた。そしてシメにした、する、つもりが、もうええわという気分になってきて、明日のことなんかどうでもええわいつ死ぬかわからんしということになって、さらにウーロンハイを濃ゆ目で頼む。それからダメ押しでブリカマの照り焼きを注文。

店のババア(愛情を込めて)が言う。そのブリ、脂がのってておいしいでしょ?養殖じゃなくて天然だからねと。

樋口はほんとうまいっすとかなんとか言っていたが、実際は養殖でも冷凍でも缶詰でもうまいっすと言っていたに違いない。

それからお店の閉店時間、3時まで延々と馬鹿話をつづけ、ようやくで帰路についた。

もはや病人ではなく単なる酔っ払いである。しかし酔っ払いも一夜明ければまた病人。つくづく忙しい男である。

そういうわけで風邪は悪化したが、しかし、ぼくの人生においては完全に正解であった。

ぼくのポリシー、というか父の名言「今度は嘘になる」を地で行く夜であった。

大事なのはいつでも今、今、今この瞬間。

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新宅 睦仁/シンタクトモニの作家画像

広島→福岡→東京→シンガポール→ロサンゼルス→現在オランダ在住の現代美術家。 美大と調理師専門学校に学んだ経験から食をテーマに作品を制作。無類の居酒屋好き。

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