朝もはよからプロジェクターで絵を描いて

  2017/08/22

昨日は仕事から帰ってすぐに寝た。22時前には寝た。どうも家族と会話をする価値が感じられない今日この頃である。そんな時間があったら寝る。睡眠の方がお肌にも精神にも良く、よほど有益であり明確な価値がある。

さて、恩知らずな冷酷人間は朝5時半に起床する。起床すると同時に作業に取りかかる。

いまだにだらだらとカップヌードルを描いていたが、いい加減ワンダーウォールの(現時点で出すかどうかすごく怪しいが)100号に取り掛かれよ何やってんだバカヤローという内なる声を聞き、あわててプロジェクターで下書きを行った今日の朝、の画像をどうぞ。

で、1時間半ほどで一応の下書きができ、さあ朝ごはんでも食べようかと思ったが、下腹部の重み及び走れ豚野郎という、これまた内なる声を聞き、ばたばたとランニングに出かけた7時半。

そういえば初の早朝ランニング。満ち潮の瀬戸内海はきらきらと春めいて、とてもきれいである。きれいであるが、早くもこのコースを走るのもあと数回だろうなと思う。

というのも昨日、日がな適当に物件を検索していると、繁忙期とはいえしっかりと良さそうな物件をいくつか見つけたのである。というわけでさっそく今週の土曜は内見である。ぼくの性格からすると、十中八九、その場で深く考えることもなく適当に契約するだろうと思われる。となると引越は来週か再来週かということになろう。

これでは確かに親の言う通り、何のために戻ってきたん? と言われても仕方がない。仕方がないが、まあ、いろいろよとか、なんとなくとしか答えられない自分が悲しかったりもする。そういうのも全部含めて仕方がない。しかし、このまま行けば実家在住期間わずか2ヶ月ばかりである。

10数年ぶりの実家暮らしである。結婚するわけでもなし、これといって用事があるわけでもなし、どんなに冷たい人間でももう少しくらいは居てもいいのではないだろうか。

昔から、なんにつけ我慢のできない質であった。何かしようと思ったら、今すぐ!一秒でも早く、今すぐに!という。

だからしてまあ、躊躇などしないし、どうでもいいし、ぼくはぼくの思った通りに、ふわりかポンかビヨーンかドカーンかそよそよそよほろりほろりと飛び出していくのだが。

だが、しかし、確かに自分でも思う。わたしという人間は、いったいどこへ行くのだろうか。なんか、いろいろと残念なことになってきた気がしなくもない。

残念な三十路はあと3日で31歳である。むろん、誕生日会の予定はない。正直、こんなはずじゃなかったとも思うが、というか予定ではすでに既婚のはずであったが、現実がすべてではある。だからして、ぐだぐだ言っても始まらない。ぎゅっと唇を固く結んで、31、ああ31、ああ、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、って、テンキーで数字を打つのもご苦労さまなこの年齢を、重く受け止め、軽く生きていきたいと思ふ。

新宅 睦仁/シンタクトモニの作家画像

広島→福岡→東京→シンガポール→ロサンゼルス→現在オランダ在住の現代美術家。 美大と調理師専門学校に学んだ経験から食をテーマに作品を制作。無類の居酒屋好き。

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