多忙は忘我に通ずるのである

  2017/08/22

忙しい自慢をしよう。多忙である。昨日など深夜二時過ぎまで個人事業の仕事をしておりました。

早寝早起きをモットーとするわたくしには非常にこたえる時間帯である。

働き者である。高校あたりからずうっと、将来を聞かれるにつけ口を開けば働くのなんて大っ嫌いだとか言っていたくせに、意外に働き者らしい。

そういえば、働きたくないと言うと、決まって父親はこう言っていた。「寅さんになるんか?」と。「ほいじゃあ、まずカバンを買ってこんといけんのう」とも。

ぼくは「はいはいはいはい、そうそうそうそう、けっこう気だらけネコ灰だらけお尻の周りは糞だらけ、風の向くまま気の向くままよ」なんて言ったか言わなかったか。忘れた。

閑話休題。

ふだん、基本的に暇なぼくは知る。忙しいと何も考えられない。考えることができなくなる。ということを知る。あれをこうして、こうやって、あれも、これもしなければ、うまくいくか、どうか。終始仕事の進捗と進め方で頭がパンクしそうである。

世の中のサラリーマン諸氏、毎日遅くまでご苦労様です。

わたしは是が非でも定時で上がらせていただきます。給料? そこそこで結構でございます。民間企業で出世するような人格は持ち合わせておりませんです、はい。

それはさておき、忙しいとはこういうことであったのか。かくも辛いものであったのか。しかし引き受けたからには責任がある。責任は果たさねばならない。

無責任一徹で生きてきたはずのぼくの口から責任とは、麻原彰晃もびっくりである。いまさらなぜ麻原彰晃と言われても困るが、びっくりである。

この仕事が終わったら、ちょっとぱーっと遊ぼうと思う。と言っても、どこに行くわけでもなく単に飲み食いするだけなのだが。

そういえば、先日、森美術館で開催中の会田誠「天才でごめんなさい」展に行った。天才とは彼のことであったと、しみじみ痛感した次第である。

いやいや、天才なんだからしょうがないです。謝ることなんかありません。さあ、顔を上げてください。あなたは天才です。

最近、前よりも絵を見る力?がついてきたような気がする。とりあえず、プロとアマチュアの違いが、かなりはっきりとわかるようになってきた、気がする(何がプロで何がアマチュアかという話はさておき)。

自分の絵? 残念ながらアマチュアの域を出ていない。だが今年あたり開花しそうな予感がある。プロとなる日は近い。たぶん。いや、八割がた希望。

新宅 睦仁/シンタクトモニの作家画像

広島→福岡→東京→シンガポール→ロサンゼルス→現在オランダ在住の現代美術家。 美大と調理師専門学校に学んだ経験から食をテーマに作品を制作。無類の居酒屋好き。

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