釈迦に説法!?の巻

最終更新: 2017/08/22

昨日はフルーツカービングの授業であった。カービングというのは、タイが発祥の、主として果物に彫り物をする技術である。

小さなナイフで、人参を葉っぱにしてみたり、メロンを花にしてみたり、つまりは御苦労様な技術である。

それはまあどうでもよい。重要なのは本日の写真、「先生の長い話に飽きるわたくしの図」(クラスの人に盗撮されfacebookでタグ付さるる。でもこの画像はフォトショで明るさ補正を加えましたけど)である。

今日は早く帰れると踏んでいたのだが、最後に思わぬ伏兵が潜んでいたのである。

先生は最後にバラのカービングを見せるといい、5分くらいで終わると言っていたのにも関わらず、まったく終わらないのであった。

先生は語る。とりあえずは鮮やかな手さばきでバラのカービングをしながら、このカービングの授業を持つまでにいかにひどい目に合い、白眼視の日々をどのようにして自己の強い意志と努力で乗りきってきたか云々を。また、みなさんもそういう何か一つ、これだけは負けないというような技術を持ってください。そしてたゆまず努力して、夢をかなえてください。努力はきっと報われますから×50,000倍くらいの内容であった。

延々20分超。

わたくし(おそらくクラスの大半の人もだろうが)、完全に興ざめしておりました。

そもそも話す人を間違えてるよね、と思う。19歳や20歳の「夢? 探し中です。いや、自分探し中です」的なお子様ならいざ知らず、夜間の人は立派に大人である。そもそも「これという何かを見つけた」からこそわざわざ料理の専門学校に入学したのであって、また、それ以外の人は「趣味or家族においしいものを食べさせてあげたい」程度のゆるい気持ちで楽しくやっているだけなのである。いまさらそんなボーイズビーアンビシャスな情熱大陸を地で行かれても困るのである。そもそも早く帰りたいのである。

無神経なぼくが言えたものではないが、空気が読めないというのはこういうことなんだなと、あらためて認識した次第である(一応フォローしておくと、しかし決して悪い先生ではない)。よくは知らないが、きっとその先生はB型だと思う。ちなみにぼくはO型である。だからなんだという話である。

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新宅 睦仁/シンタクトモニの作家画像

広島→福岡→東京→シンガポール→ロサンゼルス→現在オランダ在住の現代美術家。 美大と調理師専門学校に学んだ経験から食をテーマに作品を制作。無類の居酒屋好き。

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