そうだ、一人暮らしをしよう。
2015/07/03
またしても思いつきで、今朝、絵を描いている時、実家を出ることを決意した。
もう実家の生活はうんざりだ!なんかよくわからんが自己が腐る!というわけで、さっそく予定を立てる。わたくしの懐と不動産屋の閑散期を鑑みて6月の第二週目ということにした。
そうしたので、どこに住もうかと思うが、広島市内のど真ん中にしようと思う。そうだ、終電が早いなら電車に乗らないで帰れるところに住めばいいのだと。そういえば、今まで福岡でも東京でもその街の中心部に住んだことは無かったなと、ふと思う。いつも飲めば、大抵その場所から周縁へと帰らねばならなかった。しかし、もう帰らないところに住むッ。少なくとも徒歩10分圏内に住むッ。
鶏口となるも牛後となるなかれなんてことわざを思いつつ、不動産屋の前に張り出されたおすすめ物件を見て回る。東京の家賃に慣れたわたしの目には(なんだか最近東京自慢をし始めているようなところがなきにしもあらずな自分が残念である)、激しく家賃安。そうだった、住む家を探すのはいつだって心躍る楽しい行為であったのだ。
それはともかく、どうせ住むなら最寄駅が原爆ドーム前がいい。どこに住んでるのかと聞かれたら原爆ドーム前と答えたい。原爆ドームを毎日見て(電車から毎日見ているが)、人類の戦争と平和について思いをはせるのである。ある意味、原爆ドームは世界の中心というか人類の中心と言えないこともない。広島で唯一誇れるのは原爆が落ちたことだと考えるわたくしにとって、原爆ドームはまったく心の支えである。
そう考えて職場の人に原爆ドーム前あたりって賃貸とかあるんですかと聞いて見ると、あそこのあたりには物件まず無いよ、あってもすごく高いよと教えていただく。
確かに、今日すでに4件ばかりの不動産屋の張り紙を見てきたが、最寄駅が「原爆ドーム前」の物件は一件も無かった。
夢早くも敗れる。いや、でも探す。
まあ、とにかくは精神衛生上、ひとりで暮らした方が絶対いいと思った次第。少なくとも半年は実家で暮らすからと言っていたし思ってはいたが、早くもくじける。
まったく、おまえの言うことは嘘ばっかりだなと思う。絵と読書以外は、ほぼほぼ思いつきでしかしゃべってないんだなと思う。
一応はしっかりと気まぐれを自認していたが、ここまで気まぐれだとは、正直、思っていなかった。完全な気まぐれというか、もはや支離滅裂である。
精神が大人になったとか、まだまだ子供だとか、そういう問題でもない気がする。
いろんな意味で、子供のころにはもう戻れないことを深々と知る。
広島→福岡→東京→シンガポール→ロサンゼルス→現在オランダ在住の現代美術家。 美大と調理師専門学校に学んだ経験から食をテーマに作品を制作。無類の居酒屋好き。
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