ある渋谷での夜
最終更新: 2017/08/22
あらためてこの明日の神話を見ると、やはり渋谷に誘致されてよかったなあと思う。広島の心情もあろうが、作品は見られてこそだろう。
渋谷の暴力的な人波の前では、いくら被爆地でっせー!平和祈願してまっせー!と言ってみても、悲しいけれどむなしい。
それはともかく、珍しく渋谷なんて行ったのは、樋口くんがなにやらお洒落なダイニングキッチン?とでも言うのか、まあぼくから見ればすべて居酒屋なんだけど、そういうところで絵の展示をするというので、それでノコノコやってきたわけである。
すでに見たこともあるし、ぼくとしては特に特筆すべきこともないので、まあ皆さんは見に行きなさい、そしてたまには絵でも買いなさい芸術に貧しい日本人の小市民よ、と思うばかりである。
なにはともあれ、ひさしぶりに楽しかった。
でも一番の収穫は、多摩美卒の同い年くらいの人に、最近の絵の悩み的なことをちらっと話したら、色鉛筆とアクリルの併用とか、ミクストメディアでも全然いいでしょ、と言われたことだった。
ぼくはそもそもミクストメディアというやり方が嫌いなのだが、なんかそう言われたら気が楽になった、というか、色鉛筆とアクリルで描いてみると、明らかに両方に良いところがあって、はっきりと気づいてしまってて、だったら細かいことをガタガタ言うよりも、素直にミクストメディアで思い通りの画面を目指せばいいだけじゃないか、と。
というわけで、さらに試行錯誤する気になった。色鉛筆とアクリルのミクストメディアを試みてみる。アドバイスでもなかったけどぼくとしては勝手にアドバイスになったので、昨日はどうもありがとう。

広島→福岡→東京→シンガポール→ロサンゼルス→現在オランダ在住の現代美術家。 美大と調理師専門学校に学んだ経験から食をテーマに作品を制作。無類の居酒屋好き。
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