ランチにお金をかける人

  2015/07/03

先週はまったくもって怠惰な一週間であった。昼も夜もほぼほぼ外食で過ごしてしまった。弁当も何も、やる気がなかったのである。

そういうわけで、贅沢な食生活をした。

画像は、日替わりの和食が10品ほど盛られた丸皿定食なるランチ。950円也。

店先に出ていた食品サンプルに妙に惹かれて入ったのだが、食品サンプルよりも-30〜-40%程度の内容であった。

なので、食べながら、いちいち、これが950円かァ、ああ、これが950円ねェ、そうかァ、950円かァ……と少なくとも10回くらいは思った。

食後、これなら自分で弁当作ったほうがよっぽどいいなァ、という結論に至った。

にも関わらず、次の日にもまた行った。何故、どうして、不可思議な力で引き寄せられたのである。

しかし、またしても同じ感想である。すなわち、これが950円かァ、950円ねェ、つーか、日替わりとか言いながら、昨日とほぼ同じゃねぇかよォ、オイ。プロなら工夫しようよォ、なァ。

そうして食後、ふたたび、前日よりもより深く、これなら自分で弁当作ったほうがよっぽどいいなァ、という結論に至った。

さすがに三度目はなかった。三度目の正直とはよく言ったものである。反省して、ちゃんと自分でお弁当をつくろう。そう思った。

そういうようなわけで、週明けの本日、月曜日。今日はお弁当を作った。内容はカレーである。ちなみに昨日の夜ごはんもカレーである。レトルトではない。市販のカレールーを放り込んだだけでもない。ちゃんとカレー粉を使って小麦粉やらブイヨンスープやらを入れて作ったのだ。久しぶりに自宅でまともに料理をした。褒めてほしい。

それはともかく本日のお弁当、開けても白いご飯しか見えないようになっている。なぜかといえば、白いご飯の下にカレーを隠しているのである。

こうすることにより、お弁当のふたが汚れない、というのは建前で、仮に他人様に我輩のお弁当を目撃されたとしても、は、白米だけ!? なんてストイックな野郎なんだ! おまえには負けたYO! 脱帽だぜ! となるのであって、お弁当にカレーを入れているようなおかしな奴だとは思われないで済むのである。

画像を載せろという話だが、載せるほどのものではない。というか、限りなく我輩の恥部に近いお弁当である。職場には電子レンジもないので、我輩は冷えたカレーを、一見白米だけに見える隠されたカレーを、無我の境地で食べるのである。いまは冬である。それはもう、よく冷えているのである。三十路独身男性である。年の暮れである。

新宅 睦仁/シンタクトモニの作家画像

広島→福岡→東京→シンガポール→ロサンゼルス→現在オランダ在住の現代美術家。 美大と調理師専門学校に学んだ経験から食をテーマに作品を制作。無類の居酒屋好き。

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