独活はうど、独居はさみしいとお読み
2017/08/22
天気の話題から入るとき、この世間様ではたいていつまらない話が始まるものと相場は決まっている。
そこらで立ち話しているおばさん連中を見てみるがよい。
「おはよぉ。天気がいいわねぇ。こういう日は洗濯物がよく乾いて助かっちゃうわぁ。前に雨が続いたときには洗濯物がたまって大変だったのよぉ。部屋干しなんかするとぉ、やっぱり邪魔でしょおぉ。まるで一日中旦那が家に居るみたいよぉ〜、あはははは」と、こういう聞く方も話す方もご苦労様なお話が展開されるその枕が天気についてである。
いやあ、それにしてもとても天気がようござんす。こんな日はランニング日和に違いないんでげすが、今朝は時間的制約から制作かランニングかの二択となり、制作をすることにしました。群馬の出品まで、ちょうど一か月となりました。今回こそは納得いくまで描き込みたいところであります。
ちなみに朝ごはんはうどんでした。昨晩、学校から帰宅後に昆布とかつお節でだしを取って、かけつゆを作ってから寝るという、生涯独身でも十分に天寿をまっとうできそうな行為をしておいたもので、朝起きてソッコーうどんずるずるできました。
で、遅くなりましたが、昨日の調理実習は日本料理で、独活づくし、というお料理をやりました。きんぴら、含め煮、土佐煮など、とにかくはウド、ウド、ウド鈴木、って絶対言うと思ったって言われそうだけど、そりゃあ言うよ。ついでにパパイヤ鈴木もな!
で、二枚目の画像。これ、パッと見の時にこの「独活」を「うど」って読めますか? ちなみに独活という漢字の由来は"風がなくても動いているように見えるから"だそうです。そしておなじみ"独活の大木については、ウドの茎は、地上に出る前の若芽の時は食用とされるが、大きくなると食用にならず、高さ2メートルほどにもなるくせに、材質が柔らかくて弱いので建築などにも使えないことからくるそうです。ちなみにぼくは独活の大木と言われると、いつも、そうだろうそうだろうでっかいだろうという自尊感情の高まりと、でも確かに社会的にはちっとも役に立ってない自信がある、というアンビバレントな気持ちにさせられます。つまり、困った顔になります。
前置きが長くなりましたがね、その二枚目の画像ですけどね、ぼくはパッと見たときに「独活を使いきる」っていうのを、ぼくは「どっかつをつかいきる」って呼んでしまい、つまり婚活みたいな感じで、一人暮らしを最大限に楽しもう、とかいう内容だと思ってしまいました。
ていうか、誰も"独活"って漢字を"うど"って読むことに異議を唱えないけど、よくよく考えたら最近の子供の狂った名前と発想はたいして変わらんじゃないか。「風がなくても動いているように見える」ってなんだよ。〜な気がする〜、ってレベルじゃないか。そんなんだったらな、携帯電話とかいう漢字もそれにふさわしく俯激没機(けいたいでんわ)って読ませるからな。ちなみに「俯いて激しく操作し没頭する機械」って由来だからな、って、あんまうまくないな……実際のところ。
ていうか、最近レシピを書く気力がない。し、授業が進むにつれレシピが複雑になりつつあるので、ほとんど記録するのあきらめてしまいました。なので、また料理ブームがきたらマメに書く、かもしれないけれど、期待しないように。
広島→福岡→東京→シンガポール→ロサンゼルス→現在オランダ在住の現代美術家。 美大と調理師専門学校に学んだ経験から食をテーマに作品を制作。無類の居酒屋好き。
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