ダイエット、自分磨いてどこへゆく

  2017/08/22

一句読んでしまった。季語はないが。

人は危機感によってしか動かないものだと痛感する。毎日やろうランニング、毎日のろう体重計。ということで66.8kgの画像。

なんかきのうふと気がついた。なにごともダラダラやるのはよくないと。そんなわけで、ビシッバシッと時間を区切ってやることにした。「一日一時間勉強」などと同じ発想で「一日一時間制作」。というわけでタイマーをセットしてきっかり一時間、集中して絵の制作をした。それからいそいそとランニングにでかけた。そしてお風呂に入ってごはんを食べながら映画「戦艦ポチョムキン」を見た。

すばらしく自分をコントロールできた充実した時間を過ごせて感無量。なんというか、自分の絵画制作の理想像として「時間なんて決めず黙々と取り組む」ってのがあったんだけど、その"黙々"がいつの間にか"だらだら"になってしまっていたのだ。そういうわけで「だらだらやるんならやらないほうがマシっ!」という、やる気がなく埒があかない子供にキレるヒステリックな母親のように自分にキレて、ぼくは、自分で喝というか闘魂注入をセルフサービスした次第。

で、映画の話なのだが、よく美術関係の本でセルゲイ・エイゼンシュタインの傑作がこの戦艦ポチョムキンなのだと書かれていて、メガネが割れ頭から血が流れている婦人が絶叫しているシーンがほんとにしょっちゅう載っているので、いったい何がそんなに有名で何がそんな良いのかと相当に前から思っていたのを、ようやくで見たのであった。ちなみにこれは無声映画。が、まあ、うーん、はあ、いいんじゃない? たぶん、という感じであった。おまけとして映画評論家のさよならさよならさよならの淀川長治さんの解説がついていて、その淀川長治さんも素晴らし素晴らし素晴らし、しかも今まで見た映画の中で一番素晴らしいとまで言っていたのだが、しかし、うーん、まあぼくとしては戦艦ポチョムキン見たことあるよという経験値を手に入れただけでもう満足。

そんなこんなで熟睡して若干寝坊。しかし自画像は描いたのが二枚目の画像。

それはさておき、なんか唐突にスイッチが入ったらしく、電車で本を読んでいるともっといろんなことを勉強しなければという妙な焦燥感に駆られる。そう、ぼくはもう、孔子の論語で言うところの「三十にして立つ」段階なのであって、この調子で生きていって「四十にして惑わず」になれるのかどうか、って現時点で特に惑ってもいないような気もするがしかし、そろそろこれだけは負けないというような、ひとつ専門分野を持つべきではないか、なんて思う。なんといっても孔子先生、って間違えた。孔子というのは名前が"孔"で"子"が先生という意味なので、孔子先生と書くと孔先生先生ということになってしまうのだ、と、ぼくの名前にある"仁"というのは、孔子が論語で「学と仁(学は学問で、仁は人を愛すること)を両立させることが大切だ」というようなことを言っており、そういう意味でも勝手に親近感を持っているのである。それでエーッと思った方はぼくの性格を知っている人だと思うが、要するに僕の名前は仲睦まじく人を愛するというような意味で、つまるところLOVE&PEACEという、完全に実態とかけ離れた名前なのだ。例えるならコーラをコーヒーだと思って飲んだ時の驚きくらい違和感のある意味を持った名前なのである。って、この話は以前のブログに書いた気がするが、新たな読者の方へ、どうぞ。

知識をひけらかし過ぎて話がそれたが、その専門分野を持つというのは毎日読んでいる本の話で、いまは万遍なく博識目指していろんな本を読んでいるが、そろそろ重点的に読む分野を決めてもいいのではないか、ということ。

絵描いてるから芸術に詳しいなんてのは芸が無さすぎるし、そもそも芸術に関して討論する場合があったとしても絵描いてるっていう時点である程度の説得力を持つのだからあんまりプラスにはならないと思うし、哲学とか心理学ってのもありきたりだし、となるとやはり趣味の料理というか食に関する知識だろうか……なんてよくわからないことを考えるぼくを乗せて、お盆で空いている電車はするすると新宿に至る。

新宅 睦仁/シンタクトモニの作家画像

広島→福岡→東京→シンガポール→ロサンゼルス→現在オランダ在住の現代美術家。 美大と調理師専門学校に学んだ経験から食をテーマに作品を制作。無類の居酒屋好き。

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