起きない身体

  2017/08/22

謝りたい人がいる。人というかモノであるが、それはぼくのiPhone。

毎日4時だとか5時だとか、妙な時間に元気よく目覚ましを鳴らしてくれるのだが、しかし、まったく起きられない。

以前はあんなに早起きできていたことを考えると、不思議なほどである。目覚ましは15分くらい置きに断続的に鳴らすようにしているのだが、すべて無視して眠り続けてしまう。

たとえば今日など、4時半に目覚ましをかけていたのに、結局起きたのは8時前である。

そんなことなら最初から素直に8時くらいに目覚ましをかけておけばいいじゃないかとも思うが、それでもやはり理想高く早起きしたいという気持ちはあるのである。

心と身体は別物なんて、性関係がザルな男女のうそぶきそうなセリフではあるが、確かに心と身体は別物なのだと思う。

分かっちゃいるけどやめられねえとは植木等のスーダラ節のフレーズだが、ほんとう、この人間という、どうにもままならぬ不条理で不可思議な生き物よ。

身体が言うことをきかないなんて、単なる意志薄弱な人間の戯言だとは思うが、しかし、最近はどうにもこうにも終始だるくて仕方がない。

たぶん、肝臓が悲鳴を上げている、もしくは夏という季節が自分に合っていない、などなど適当な都合のよい理由をつけて、自分を納得させている次第である。まあ、素直に我が身の調子に従って、調子よければそのように、だるければそのように、あらがわず、逆らわず、なるようになるさ。ケッ。

しかしそれでも、意識高く生きたいという気持ちはある。しかし身体はまどろんで、目覚めようとしない。ああ、分かっちゃいるけどやめられねえ ア ホレ スイスイ スーララッタ スラスラ スイスイスイ スイスイ スーララッタ スラスラ スイスイスイ スイスイ スーララッタ スラスラ スイスイスイ スイスイ スーララッタ スーララッタ スイスイ……。

こんな適当な歌詞の歌が流行った昭和は遠くになりにけり。とはいえ、きゃりーぱみゅぱみゅなんかの歌だって相当に無意味な歌詞ではあるが。

それはともかく、ぼくの人生はまったく脱線の様相を呈し始めている。何もかもが遠く、はるか遠く、音もなく遠ざかっていくような気がする今日この頃である。

まあ、じっと静かにあと2年半ばかりをひたすらに待っている今ではあるので、心持ちも体調も、このくらいがせいぜいなのかもしれない。

新宅 睦仁/シンタクトモニの作家画像

広島→福岡→東京→シンガポール→ロサンゼルス→現在オランダ在住の現代美術家。 美大と調理師専門学校に学んだ経験から食をテーマに作品を制作。無類の居酒屋好き。

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