秋々と冬

最終更新: 2017/08/22

急に冬らしくなった。暦の上では立冬なのだから当たり前といえば当たり前だが、なぜだかまだまだ秋のような気がしている。

しかし朝などは足元からそら寒く、確かに冬の朝の空気である。となると暖房を入れたいところだが、そんなものは無いので縮こまって朝ごはんを食べるしかない。

今の家には三つの部屋があって、寝室にのみエアコンがついているが、ごはんを食べるキッチンには何もない。

というわけで、ガスファンヒーターを買った。生まれてはじめての"ガス"ファンヒーターである。

ガス屋が開栓しにきたときに、お宅のガス口は二つあるので、ガスファンヒーターが使えますよ、とても暖かいし数秒で温風が出ますし電気などと比べて料金も安いですよ云々と言ってパンフレットを置いて帰ったのである。

別に暖房の仕組みにこだわりなんて無いのでそれはベリーグッドですねえと思ったが、パンフレットをめくると一番安いもので25,200円ほどであった。

とりあえずガス屋との直接取引はあきらめて、ヤフオクで探した。すると2011年製、非喫煙環境での使用、そして即決価格3,000円(送料別)と超お手頃価格での良品がすぐに見つかったので即落札。

出品者は神奈川県の方だったので、落札の翌々日には届いた。

しかしガスホースが付属しておらず、自分で購入しなければならなかった。ので、立川のビックカメラへ。

初めての立川だったのだが、ここまで栄えているとは思わなかった。新宿と大差ない感じである。

それはともかくガスホースをお求め。5mでお値段3,480円也。本体より高い。世の中が発展というか成熟というか腐敗すると、こういうわけのわからない現象がちょくちょく起こるもんなんだよなあと、なんの根拠もなく思う。

寄り道もせずに家に帰ってガスホース接続スイッチオン。

ジー、ボッ。2、3秒で点火。続いて、いかにも人様を温めてやろうというやる気の感じられる温風がごうごうと吐き出され始めた。なんとなく、今年の冬は幸福に過ごせそうな気がする。いや、現時点でも十分に幸せだが。

それから久しぶりにやや手の込んだ料理をした。アボカドのコンソメジュレがけ、鶏レバーのしょうが煮、ブリカマの塩焼き、カボチャとトマトのグラタン風、カキの酒蒸し、山芋鉄板など。

長らく料理をサボっているので腕が落ちているかもしれないと案じたが、いつも通りおいしいおいしいと喜ばれた。そりゃあ調理師免許持ってるんで!と言っておいた。そんな日曜日であった。というなんの面白味もない日記である。

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新宅 睦仁/シンタクトモニの作家画像

広島→福岡→東京→シンガポール→ロサンゼルス→現在オランダ在住の現代美術家。 美大と調理師専門学校に学んだ経験から食をテーマに作品を制作。無類の居酒屋好き。

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