孤独がぼくをわらう
2017/08/22
もう、ずいぶんと寒い。寒くなった。今日から11月である。
晩秋でも冬でもかまわないが、とにかくはこの冬はじめて暖房のスイッチを入れた。
去年買った、KOIZUMIという三流メーカーの、安ものの、セラミックファンヒーターである。
三流だけあって、スイッチがイカしている。オンスイッチとはべつに、「温風」というボタンがある。
通常の温風がさらに強力になるなら、まだ、まだ!わかる。しかし、このボタンを押さない場合は「送風」なのである。
誰がセラミックファンヒーターに「送風」を求めるのか。黙って温風出さんかい。
まあそんなことはいい。
昨日の夜、ぼくは酔っ払って帰ってきた。そしてフェイスブックを見た。すると昨日の読了本「ヒーローを待っていても世界は変わらない」をすすめてくれた友達が、お笑い芸人の「はなわ」のさだまさしのモノマネのコントが秀逸だといって、リンクが張ってあった。
酩酊しながら、リンクをたたいた。ユーチューブにつながった。そして見た。
笑った。S・A・D・A、サダ!S・A・D・A、サダ!とか言っていて、笑った。
その直後、ふいと訪れた神の視点は客観視。
三十路独身男性が深夜、スマートフォンの小さな画面に見入って、ユーチューブを閲覧し、はなわのコントを見て声を立てて笑っている。
我に返る。
さむい。つらい。かなし。あわれ。わびし。
あなたはいま、しあわせですか。
広島→福岡→東京→シンガポール→ロサンゼルス→現在オランダ在住の現代美術家。 美大と調理師専門学校に学んだ経験から食をテーマに作品を制作。無類の居酒屋好き。
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