髪切って本通り近くのBARに振られてお好み焼き食べてソウルオーバーに行って寝た

  2017/08/22

昨日したことをそのままならべてみた、本日のお題。

画像の通り、ってわけでもないが髪を切りに行った。姉の元同僚の方が経営されている「エターナルランド」という美容室に。ぼくは"温度差"を演出しようとわざとらしい作り笑いをしてみたのだが、若干ヒかれている気がしなくもないがそんなことは気にしない。

姉に紹介されて地元に帰ったときになんとなく行き始めたものの、なぜだかフェイスブックで友達になり、いつの間にか意外に仲良くなっていた。そもそもぼくは美容室というところが苦手で仕方がなかったのだが(なぜなら自分のビジュアルを美容師の方と自分とで鏡越しに眺めながら話をするっていう感じが、どうも自分自身の品評会のようで心苦しい。だからぼくはまったくと言っていいほど鏡の中の自分を見ず、あさってのほうを見続けている。いや、確かにぼくはナルシシストではあるのだが、批評は自分ひとりでお家でこっそりさせていただきたい。)、けっこう楽しく過ごせてしまったのである。

ブログもマメに見ていただいているらしく、独特の文才でおもしろいねと評され、いやあ、あはあ、うふうへへと完全にご機嫌になってしまった。たとえそれが営業トークだとしても、褒められたというモチベーションだけはいただきましたので別にいいんです。

そういうわけで、ぼくの動向の詳細を知ってくれているからか、会うのは三度目か四度目くらいにも関わらず、醸成された親近感が半端ではなかった。なるほど、これが"ソーシャル"というやつのパワーなのだなと思った。

そんなこんなで話ははずみ、ひょんな流れで、ぼくの結婚式の日の朝にはここにスタイリングに来ますね、なんてことを口走ってしまったのだが、しかし、そんな朝が来るのだろか、どうなんだろうか、そんな日がくるといいのだが、そんな朝はいったい何年何月何日なんだろうかとぼやぼや思いつつ、ブログに載せるので一緒に写真撮ってくださいとお願いして、さよならさよならさよならと、店を後にした。

それからいわゆるチンチン電車に乗り、広島市の中心部へと向かった。目的はいとこが経営しているバーに行くためである。

その店には親戚一同で一度だけ行ったことがあるのだが、ひとりでゆっくり行って、そしてさきほどの美容室のように一緒に写真撮ってブログのネタにしてやろうそうしようと思ったのである。その方とはまったく血はつながっていないのだが、親戚からビジュアル含め雰囲気が似ている似ていると言われるので、一回ゆっくり話してみたいとも思ったのである。

で、店名からしてすでに共感できるバー「蛇足」に到着、入店。入ってみると、いらっしゃいませ〜、あ、あれ!?トモくん!?と二度見され、なんしょうるん?帰ってきとるん?などと本場の広島弁でやんややんやとなったものの、しかしこの日はパーティーの予約が入っていて貸切だとのこと。残念無念。また寄りますね、さよならさよならさよならと、店を出た。

夕刻、黄昏のせいかぼくはなんだか急にさびしくなって、仕方なしにお好み焼きを食べに行った、のが二枚目の画像。途中、隣におばあちゃんと呼んでも差し支えない感じの女性が座った。おばあちゃんは店員に「ビールの大ジョッキはないの?」と聞いていて、ぼくはひとり、飲むねえ〜粋だねえ〜、と勝手に親近感を抱きながら、しかし接点が生まれることはなく、それでもずいぶんと居心地のよくなった空気の中で、ビール中ジョッキ2杯とお好み焼きを食べた。

家に帰ってから、さらに焼酎を飲んだ。夕飯のおかずをツマミにして、テレビを見ながら、ぼやりぼやり飲んだ。

飲んでいると妹が帰ってきて、そしてソウルオーバーに行ってくるとか行って、またすぐに出ていった。ぼくはソウルオーバー?なんかクラブ?イベント?とか思ったが、まあどうでもいいやと焼酎を飲み続けた。

しかししばらくすると妹からメールがきた。ソウルオーバーくる?と。

なにそれ?と返すと、居酒屋みたいなとこ。前に行ったことあるじゃん、光井眼科の前よ、と返ってきた。あっそう、じゃあ行こうと、さっと用意をして家を出た。

徒歩で4〜5分ばかり。で、ソウルオーバーに居たのは妹とその彼氏、というのが三枚目の画像。というか、ソウルオーバーなんて大仰な名前だから、なんかMISIAとかBOAみたいなやつがいっぱいいて重低音がドゥンドゥンドゥンドゥンズガドゥンドゥンとなっている空間かと及び腰だったのだが、単なる居酒屋だった。

なんか総合的にマンネリなので、その彼氏がお兄ちゃん呼んだらということになったらしい。彼氏には何度か会ったことがあるのだが、印象は100パーセント若者、以上。という感じである。しかも趣味は釣りで肌は黒い。そういうわけで自分とは共通項ゼロでものすごくかけ離れた彼なのだが、しかし少なくともぼくの彼彼女というわけではないのでそんなことはどうでもよい。しかしあるいは将来は親戚になるかもしれないので、いつ結婚するん?誕生日プレゼントは何あげたん?と、いつも通り適当な話を振りながら、ハイネケン、それからウィスキーのロックを飲んだ。

三人でだらだらと家に帰って、ぼくは味噌汁を飲んだ。彼氏は風呂に入ってきたと言っていたが、暑い中歩いたんだからまた汗かいとるんやけんいいから風呂に入れと言って、風呂に入らせた。それから妹と彼氏におやすみと言って、ぼくは寝た。一日が終わった。

新宅 睦仁/シンタクトモニの作家画像

広島→福岡→東京→シンガポール→ロサンゼルス→現在オランダ在住の現代美術家。 美大と調理師専門学校に学んだ経験から食をテーマに作品を制作。無類の居酒屋好き。

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