9度目の引越

最終更新: 2015/07/03

先週の土曜日からふたたび一人暮らしとなったぼくです。

思い返せば9度目の引越で、移動は下記の通りである。

広島→福岡→福岡→東京→神奈川→神奈川→神奈川→神奈川→広島→広島

引越を大変だという言う人は少なくないが、ぼくはそれほど苦には感じない。簡単なことだと思う。

さて、今日からまた弁当男子である。と言っても今日のお弁当は焼き飯、以上。なので、これをお弁当と呼んでいいものかどうかはいささか疑問ではある。

この連休で部屋もすっかり片付いた。幾度もの引越で培った自分スタイルの部屋が難なくできあがった。

それはよいとして、問題は部屋そのものである。今まで住んだ家の中で一番ボロい。そしてなんと言っても一番の見所は、家の中に赤瀬川が言うところのトマソンがあるのだ。これについてはまた後日ひとりツッコミを交えながらお伝えしたいと思う。

※トマソンについては下記参照

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%9E%E3%82%BD%E3%83%B3

しかし同時に、今まで住んだ家の中で一番広い。広い家ででかい絵を描くことがこんなにも快適で気持ちのいいものだったとは、今日の今日まで知らなかった。長年狭小住宅で四苦八苦して制作に励んでいた身からすると、これはほとんど感動と呼べそうなレベルである。

そしてまた、一人暮らしはやっぱりいいよなあ、というか、自分の性に合ってるんだなあと、しみじみと思う。

家族で肩を寄せ合って暮らし、トイレやお風呂、その他もろもろをシェアすることこそが22世紀的生き方だ、とかなんとかを数ヶ月ほど前にほざいていたぼくではあるが、いやいや、別にシェアなんかしなくていい。

環境負荷とかエコとかそんなことは知らん。自分で自分の空間の一切をコントロールするというのが、やっぱり好きなんだろうと思う。

自分の気に入ったものを気に入るように配置する。それを誰も侵すことがない。料理するにしても、この料理にはあの食器を使おう、冷蔵庫にはあれがあってこれが無くて、だからあれを買う必要があってこれを買う必要はなくて、というわけでこういう料理を作ろうとか。その空間にあるすべてが頭に入っていて、すべてがスムーズで、何一つつまづくことがない。

ああ、快適だなあと思う。実家を出る選択をして、一人暮らしにしてよかったなあと思う。

荒みきっている精神に、すこしばかり緑が茂ったような。そんな気がする。

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新宅 睦仁/シンタクトモニの作家画像

広島→福岡→東京→シンガポール→ロサンゼルス→現在オランダ在住の現代美術家。 美大と調理師専門学校に学んだ経験から食をテーマに作品を制作。無類の居酒屋好き。

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