魚拓とる気持ち
最終更新: 2017/08/22
太田農水相だったっけ? とにかくはそんな名前のやつが事故米に関して痛い失言をやらかしてました。
毒ギョーザに比べたら大したことない、とかなんとか。
なんだろうな、口に戸口は立てられぬとかいうけどこの人はなんでそんなに“誰がどう考えても怒られる”発言をしてしまうんだろうか。
別にまあその人にとって政治はあくまで飯を食うための“仕事”だろうからしょうがないとは思うんだけど、その口の滑りようときたら、ちゃんと恋愛の駆け引きなんかを楽しめてきたんだろうか、なんて余計な心配をしてしまう。
あの調子じゃあ「かわいいね」を「ヤリたいね」と取り違えても、まあそんな感じだろうね、という感じ。たぶん「おはよう」を「オッパイ」って言うんだと思う。そしてつっこまれた時の言い訳は「“おなかいっぱい“の略だ」と。
とかなんとかいってもぼくも一般的な若者と同じく政治には無関心でこれといって「~党は国会から去れ!」的な熱いものもなく「総理なんて誰がなっても一緒」と渋谷の若者と一瞬だけは仲間意識で肩組んで大麻吸いながら「断じて吸ってない」とか言っちゃう感じなんだけど、どうして、政治家というのはツッコミどころ満載だ。
たいていイジメられっこというのはそのツッコミどころがたくさんあるからイジメの対象になったりするんだけど、うん、農水省はどこでもなにかしら学校の名のつくところに行けばすべからくイジメられるんだと思う(財力を庶民並として)。
でまあその学校でたまたま友達ができてたまたまけっこういい感じの親友になって親友は4組のマキちゃんが好きでおまえは親友だから打ち明けたんだと熱っぽく夕日を頬に浴びながら語ったりする。
そこで頼みがある告白したいからベタベタだけどマキちゃんを非常階段に呼び出してほしい、と親友の熱い眼差しに農水省は胸を打たれ引き受ける。
ある日の放課後農水省くんは呼び出しにいき、親友の待ってる非常階段にマキちゃんをどうにかこうにか連れて行く。
お決まりとしてマキちゃんは非常階段までの道すがら「ねえ何?なんなのよ?誰なのよ?」などと誰かに告白されることを確信しつつもキャピキャピ問いかけ続けながら農水省のあとをついていく。
そこで農水省曰わく「大親友がやかましい」と。
農水省、やっとの思いで非常階段に連れて行き、緊張でガチガチに強張った親友を紹介する。
しばしの沈黙。
そして親友は腹を決め思い切って口を開く。
「好きです、付き合ってください!」
真っ直ぐすぎる言葉にたじろぐマキちゃん。たとえ親友のことを嫌いじゃなくても、仮に好きで両思いでも、青過ぎてストレートな言葉は相手を焦らすかのように答えを妙に間延びさせる。
しばしの沈黙。
そこで農水省くんはダメ出しを試みる。
「告白する人は元気があるからいい。付き合えばいいじゃないか」
おつかれさまでした

広島→福岡→東京→シンガポール→ロサンゼルス→現在オランダ在住の現代美術家。 美大と調理師専門学校に学んだ経験から食をテーマに作品を制作。無類の居酒屋好き。
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