魚拓とる気持ち

  2017/08/22

F1000410.jpg

太田農水相だったっけ? とにかくはそんな名前のやつが事故米に関して痛い失言をやらかしてました。
毒ギョーザに比べたら大したことない、とかなんとか。
なんだろうな、口に戸口は立てられぬとかいうけどこの人はなんでそんなに“誰がどう考えても怒られる”発言をしてしまうんだろうか。
別にまあその人にとって政治はあくまで飯を食うための“仕事”だろうからしょうがないとは思うんだけど、その口の滑りようときたら、ちゃんと恋愛の駆け引きなんかを楽しめてきたんだろうか、なんて余計な心配をしてしまう。
あの調子じゃあ「かわいいね」を「ヤリたいね」と取り違えても、まあそんな感じだろうね、という感じ。たぶん「おはよう」を「オッパイ」って言うんだと思う。そしてつっこまれた時の言い訳は「“おなかいっぱい“の略だ」と。
とかなんとかいってもぼくも一般的な若者と同じく政治には無関心でこれといって「~党は国会から去れ!」的な熱いものもなく「総理なんて誰がなっても一緒」と渋谷の若者と一瞬だけは仲間意識で肩組んで大麻吸いながら「断じて吸ってない」とか言っちゃう感じなんだけど、どうして、政治家というのはツッコミどころ満載だ。
たいていイジメられっこというのはそのツッコミどころがたくさんあるからイジメの対象になったりするんだけど、うん、農水省はどこでもなにかしら学校の名のつくところに行けばすべからくイジメられるんだと思う(財力を庶民並として)。
でまあその学校でたまたま友達ができてたまたまけっこういい感じの親友になって親友は4組のマキちゃんが好きでおまえは親友だから打ち明けたんだと熱っぽく夕日を頬に浴びながら語ったりする。
そこで頼みがある告白したいからベタベタだけどマキちゃんを非常階段に呼び出してほしい、と親友の熱い眼差しに農水省は胸を打たれ引き受ける。
ある日の放課後農水省くんは呼び出しにいき、親友の待ってる非常階段にマキちゃんをどうにかこうにか連れて行く。
お決まりとしてマキちゃんは非常階段までの道すがら「ねえ何?なんなのよ?誰なのよ?」などと誰かに告白されることを確信しつつもキャピキャピ問いかけ続けながら農水省のあとをついていく。
そこで農水省曰わく「大親友がやかましい」と。
農水省、やっとの思いで非常階段に連れて行き、緊張でガチガチに強張った親友を紹介する。
しばしの沈黙。
そして親友は腹を決め思い切って口を開く。
「好きです、付き合ってください!」
真っ直ぐすぎる言葉にたじろぐマキちゃん。たとえ親友のことを嫌いじゃなくても、仮に好きで両思いでも、青過ぎてストレートな言葉は相手を焦らすかのように答えを妙に間延びさせる。
しばしの沈黙。
そこで農水省くんはダメ出しを試みる。
「告白する人は元気があるからいい。付き合えばいいじゃないか」
おつかれさまでした

新宅 睦仁/シンタクトモニの作家画像

広島→福岡→東京→シンガポール→ロサンゼルス→現在オランダ在住の現代美術家。 美大と調理師専門学校に学んだ経験から食をテーマに作品を制作。無類の居酒屋好き。

ご支援のお願い

もし当ブログになんらかの価値を感じていただけましたら、以下のいずれかの方法でご支援いただけますと幸いです。

Amazonギフト券で支援する
→送信先 info@tomonishintaku.com

Amazonほしい物リストで支援する

PayPalで支援する(手数料の関係で300円~)

     

ブログ一覧

  • ブログ「むろん、どこにも行きたくない。」

    2007年より開始。実体験に基づいたノンフィクション的なエッセイを執筆。アクセス数も途切れず年々微増。不定期更新。

  • 英語日記ブログ「Really Diary」

    2019年より開始。もともと英語の勉強のために始めたが、今ではすっかり純粋な日記。呆れるほど普通の内容なので、新宅に興味がない人は読んで一切おもしろくない。

  • 音声ブログ「まだ、死んでない。」

    2020年より開始。ロスのホームレスとのアートプロジェクトでYouTubeに動画をアップしたところ、知人にトークが面白いと言われたことをきっかけにスタート。その後、死ぬまで毎日更新することとし、コンテンツ自体を現代アートとして継続中。

  • 読書記録

    2011年より開始。過去十年以上、幅広いジャンルの書籍を年間100冊以上読んでおり、読書家であることをアピールするために記録している。各記事は、自分のための備忘録程度の薄い内容。WEB関連の読書は合同会社シンタクのブログで記録中。

  関連記事

絵画の意図と意味と無意味

2008/10/13   エッセイ

たまには真面目に自分の絵のことでも書いてみようかと思う。 まずこの絵はシンメトリ ...

動かざるそのクソ頭

2008/10/02   エッセイ

なんとはない未来への展望。道はそれしかないのかと悔しくもある、けれど道がまったく ...

ひさしぶりすぎて

2010/11/04   エッセイ

なんかごめん。 誰にってわけでもないけれど。 二日連続で、お風呂場でおぼれかけて ...

浮かび浮かばせる手

2008/01/28   エッセイ

居酒屋に一人で来た女を見た。場末な雰囲気も漂うしみったれた居酒屋で、ギャルと呼ん ...

今日はインタビュー

2009/01/26   エッセイ

は? と思われた方もいるかもしれないが今日はART DIS FORがインタビュー ...

当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください。

Unauthorized copying and replication of the contents of this site, text and images are strictly prohibited. All Rights Reserved.

Copyright © 2012-2024 Shintaku Tomoni. All Rights Reserved.