あるものないもの向き不向き

最終更新: 2017/08/22

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一日中パソコンに向かう。昨日もほとんど一日中。
うまくいってんだかいってないんだかよくわからない。
というとこまで昨日書いてそのままで、今朝は親子丼を作って食べた。
鶏肉と鶏卵で親子丼。豚肉と鶏卵なら他人丼。
よくよく考えたらこんな残酷な料理名もない。
もっと人間的感覚を推し進めてその“どんぶり”を考えると、人間の非人間性が浮き彫りになるように思う。
鶏は鶏でしかなく鶏卵は鶏卵でしかないという考え方が親子丼だと思う。血のつながり、DNAなど一切無視。
新宅さん家の親御さんと竹中さん家の子供さんを一緒に煮込んで、ゲッヘッへ、“親子丼”の一丁上がりぃ。
親御さんも子供さんも報われたもんじゃない。
「あれは私の子供じゃありません、だから親子丼じゃありません」「あんな親は知りません。少なくともあんな親だったら私はとても食べれたものじゃない容姿で生まれてきていたに違いありません」
賽の河原は幸福だったのか不幸だったのか判然としない子供たちのイビツな形の石の塔で溢れかえっている。
鬼たちはそのグネグネとしたイビツな石の塔を見て、ワシが壊さんでも勝手に倒れるじゃろう、とか思いつつもなぜだか絶妙なバランスで倒れない塔を見て、手に汗握り金棒をワナワナさせている。
鬼といえど人智はゆうに凌駕している。頭がいいと色んなことが気になって仕方がない。鬼としてはそんなにザックリ“親子丼”とくくれる人間が羨ましい。
鶏肉の鶏卵とじ丼をください。

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新宅 睦仁/シンタクトモニの作家画像

広島→福岡→東京→シンガポール→ロサンゼルス→現在オランダ在住の現代美術家。 美大と調理師専門学校に学んだ経験から食をテーマに作品を制作。無類の居酒屋好き。

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