追われない人

  2017/08/22

F1000579.jpg

天気が悪くて困る、何が困るって洗濯物が乾かなくて困る、が、部屋干しは室内の美観を損ねるのでよろしくない、となると乾燥機しかないのだが乾燥機なんてものは無い。
今朝、大阪では放火で15人も死んでしまったそうです、が、死んだ場所がなんとも哀れで、いくら無関心な僕でも同情してしまう。
個室ビデオ店なんていう名称自体、なんだか不自然極まりない。
いったい何のビデオをわざわざ個室で見る必要があるだろう。まさかディズニーや酔拳2を1人で見たいわけじゃあるまいし、というわけでまあそういうビデオになる。
本人もかわいそうだが遺族はもっとかわいそうだ。下半身裸で煙にまかれたか焼け死んだかした夫の葬式に、妻はどんな弔事を読み上げればいいのか。
雪山でなだれに巻き込まれたとかなら美談にもできるだろうがそんな夫の死に様をどう語ればいいのだろう。
夫、なんとかなに男、享年46歳、以下省略
くらいしか言えなそうだ。
で、また妄想するんだけど、その前の晩とかに夫からの夜の誘いを断っていたりしたらどうだろうか。僕が妻なら「なぜあの日わたしは欲情しなかったのか」なんていうタイトルのエッセイを自費出版しかねないほど後悔すると思う。
なんというか、やっぱ生き様と同じほどに死に様も大事だと思う、なあ。できれば死に方は選びたい、なあ。

新宅 睦仁/シンタクトモニの作家画像

広島→福岡→東京→シンガポール→ロサンゼルス→現在オランダ在住の現代美術家。 美大と調理師専門学校に学んだ経験から食をテーマに作品を制作。無類の居酒屋好き。

ご支援のお願い

もし当ブログになんらかの価値を感じていただけましたら、以下のいずれかの方法でご支援いただけますと幸いです。

Amazonギフト券で支援する
→送信先 info@tomonishintaku.com

Amazonほしい物リストで支援する

PayPalで支援する(手数料の関係で300円~)

     

ブログ一覧

  • ブログ「むろん、どこにも行きたくない。」

    2007年より開始。実体験に基づいたノンフィクション的なエッセイを執筆。アクセス数も途切れず年々微増。不定期更新。

  • 英語日記ブログ「Really Diary」

    2019年より開始。もともと英語の勉強のために始めたが、今ではすっかり純粋な日記。呆れるほど普通の内容なので、新宅に興味がない人は読んで一切おもしろくない。

  • 音声ブログ「まだ、死んでない。」

    2020年より開始。ロスのホームレスとのアートプロジェクトでYouTubeに動画をアップしたところ、知人にトークが面白いと言われたことをきっかけにスタート。その後、死ぬまで毎日更新することとし、コンテンツ自体を現代アートとして継続中。

  • 読書記録

    2011年より開始。過去十年以上、幅広いジャンルの書籍を年間100冊以上読んでおり、読書家であることをアピールするために記録している。各記事は、自分のための備忘録程度の薄い内容。WEB関連の読書は合同会社シンタクのブログで記録中。

  関連記事

心底という平面をなでてみる

2008/07/23   エッセイ

子供はいいよなあ、と目を細める。じいさんが孫とかを見る眼差しをよく目を細めるとい ...

忘れすぎている

2008/06/07   エッセイ

自分の才能は枯渇してしまったのかもしれない、と悩む人がいる。言っておくが僕自身の ...

虚飾なき単なる日記

2013/05/15   エッセイ, 日常

昨日は二日酔いだったので、一日中だるかった。ちょっと頭も痛かった。 どうにかこう ...

居酒屋紀行:いい店とわるい店

なんか大仰なよくわからないタイトルをつけてしまったが、とにかくは居酒屋の話である ...

ぼくの中の芸術が起きる。

今日はひさしぶりの本格的な雨ですね。傘を差していても、服のすそや靴が濡れてしまう ...