汗まみれ力仕事のち酒まみれ

  2017/08/22

つまり、どこにも行きたくない-F1000782.jpg

せいぜい滲んだぐらいだけど“まみれ”という言葉の響きがなんか良いのでまみれたことにしておく。
昨日は樋口の引越で、あまり似合わない力仕事にいそしんだ。冷蔵庫と洗濯機が一番重くて大変だったのだがそれよりも長年積もり積もったホコリの方が大変だった気がする。
しっかり掃除しとけ! と怒鳴りちらすのもやぶさかではかったが、僕は荷物を運び出し始めて10分と経たないうちに油絵の具のペトロールのビンが入った道具箱をぼっこし落としてガッチャーンと派手に階段にぶちまけてしまうというどうしようもなく申し訳ない立場だったので“たまにはホコリもいいよね”と思い込みながらもくもくと荷物運びにいそしんでおいた。
まあそんなこんなで無事に引っ越しが終わったのであった。
徒歩圏に引っ越してきたからこれからは終電を気にせずに飲めるのがうれしい、て、酒ばっかりか!って感じやけどまあ人生は楽しいほうがいいよね。
ところで南京大虐殺は本当にあったんだろうか。
今日やっと中国と韓国の歴史教科書を批判するて本を読み終わったんだけど、その中で著者と中国韓国の学者と討論してるとこがあって、中国のやつがほら南京大虐殺は事実でしょと中国の教科書に載ってる写真を呈示してくるのね。で、その写真の解釈が面白い。
画像載せろって話なんだけど、まあその画像は半裸の中国人がひざをついててその後ろに日本人が日本刀を構えて立っているという場面。それを中国のやつは「ほら、殺しているでしょ?」と言う。しかし著者は「いいや殺してはいない。写真のためのポーズである可能性も十分にある」と反論する。
くだらないっちゃあくだらないし単なる水掛け論なのかもしれないんだけど、なんとなく思うのは、そういう小さな(小さくないかもしれないが)解釈の違いが積もり積もって、歴史認識の違いとなり国と国の間の軋轢となりしまいには国交断絶とか戦争とかになってしまうんだろう、な。
でもそういう「考え方の違い」はどこまで突き詰めても残り存在し続けるものだろうから、そう考えるとかくも相互理解の道は遠く、仲良くするということは難しい。まったく、親ひとり、友人ひとり、恋人ひとりと理解し合うのも至難の技なのだから。

新宅 睦仁/シンタクトモニの作家画像

広島→福岡→東京→シンガポール→ロサンゼルス→現在オランダ在住の現代美術家。 美大と調理師専門学校に学んだ経験から食をテーマに作品を制作。無類の居酒屋好き。

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