必要以上のモノが

  2017/08/22

つまり、どこにも行きたくない-F1000804.jpg

そろそろと引越の準備を始めた。部屋の片隅にダンボールの山が出来始めている。
そんな山をいいことに僕は「これじゃあ絵が描けないなあ」なんて思って早起きをしなかったりして、絵を描かなかったりして、それでぼちぼち眠ったはずなのにずうっと眠い。
でまあ、今日も引き続きダンボールにぼつぼつ詰めこんでゆく、予定。
それにしても引越をするたびにびっくりする。「おれってモノが少ないんよね」とか思っていたのになんだかんだ山のようにモノがある。
それを見て、財産とはと考える。
たとえば、全部焼けて無くなってしまったって構わないような気もする。たいして困らないような気もする。気もするだけかもしれない。
そうしてやはり、寅さん的なカバン一つでどこへでも、というのは魅力的で。
たぶん、人間がこの世に執着してしまうのはモノのせいだったりすると思う。で、モノがたくさんある国に生まれて、そこでは健康ブームがもはやブームとは呼べないようなスパンで続いている。
いつまでも若々しく元気でいたい。
なんて、砂漠の真ん中で言う人がいるものか。

新宅 睦仁/シンタクトモニの作家画像

広島→福岡→東京→シンガポール→ロサンゼルス→現在オランダ在住の現代美術家。 美大と調理師専門学校に学んだ経験から食をテーマに作品を制作。無類の居酒屋好き。

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ブログ一覧

  • ブログ「むろん、どこにも行きたくない。」

    2007年より開始。実体験に基づいたノンフィクション的なエッセイを執筆。アクセス数も途切れず年々微増。不定期更新。

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    2019年より開始。もともと英語の勉強のために始めたが、今ではすっかり純粋な日記。呆れるほど普通の内容なので、新宅に興味がない人は読んで一切おもしろくない。

  • 音声ブログ「まだ、死んでない。」

    2020年より開始。ロスのホームレスとのアートプロジェクトでYouTubeに動画をアップしたところ、知人にトークが面白いと言われたことをきっかけにスタート。その後、死ぬまで毎日更新することとし、コンテンツ自体を現代アートとして継続中。

  • 読書記録

    2011年より開始。過去十年以上、幅広いジャンルの書籍を年間100冊以上読んでおり、読書家であることをアピールするために記録している。各記事は、自分のための備忘録程度の薄い内容。WEB関連の読書は合同会社シンタクのブログで記録中。

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