実家賛歌でも

  2017/08/22

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広島市佐伯区というしがない街にも一応は大御所せんとくんの対抗馬が居るみたいです。
でもなぜに天の邪鬼なんてモチーフを選んだのかわからない。
全部ウソか~い!?と言われても仕方がない、けれどまあ昨今は国が平気でウソをつくくらいだから天の邪鬼のウソなんてたかがしれてる、なんてくっだらない皮肉を書いてみたりする今夜。
今日はお昼にお好み焼きを食べたんだけど、こういう感覚はごく最近芽生えたものだ。
学生の時とか、以前は別に広島に帰ってきたからってお好み焼きを食べようなんて思わなかった。でも最近はせっかく帰ってきたんだから食べておこう、と、思うようになった。
博多でもせっかくだからと店の前でひとり開店を待ってラーメンを食べておいた。
この“せっかくだから”という感覚はどこからくるのか。
せっかくだからせっかくだから……単なる貧乏根性のような気もする。
せっかく生まれてきたんだから楽しく生きたいせっかく学生なんだから好きに遊びたいせっかく大人なんだから結婚したいせっかく中年になったんだから敬意を払われたいせっかく老人になったんだから楽をしたい、というような根性はきっと貧乏根性と呼べるものなんだけど、なぜだか一般的な人々の感覚とイコールで結べそう。
だけどたぶん、せっかく死ぬんだから、と考えられる人はまず居ない、と思われる。

新宅 睦仁/シンタクトモニの作家画像

広島→福岡→東京→シンガポール→ロサンゼルス→現在オランダ在住の現代美術家。 美大と調理師専門学校に学んだ経験から食をテーマに作品を制作。無類の居酒屋好き。

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