変わらない欲求

最終更新: 2017/08/22

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たぶん書くだろうなーそろそろ書くんだろうなーと思っていた、のはノーベル賞。
予測変換でさっと出るくらい有名なノーベル賞。
いつかの僕はノーベル賞が取りたいと思っていた。漫画の伝記で読んだことをやたらと覚えていて、確かノーベルは、高校生くらいのころ汽車の中で新聞配りのアルバイトをしていてある日ミスってしまってボヤを出してしまってその時に怒られて耳をたたかれて耳が悪くなってしまったという場面を、何故だか覚えている。
いや、それはノーベルじゃなかったもしれない。記憶力が最近悪い。
僕はまあ、とにかくは偉人になりたいという夢を持っていた。漠然と偉人になりたいと思っていた、それで選んだ進路がなぜだか美術系の大学で、絵を描くという世界だった。
しかしまあ、人は忘れるもので、ああそうだ僕は偉人になりたかったんだよなといまさらながらに思い出してたりする。
そのときどきで、僕が思い描いた“偉人”はどんなふうだったろう。
偉人は未来永劫朽ちることのない後世に残る仕事をしたからこそ偉人なのに、ぼくの中での偉人という理想は、時にゆがみ、時にうねり、時に消滅する。
しかし、今でもとにかくは、なんの分野でもいいから偉人になりたいと思っている。僕が普通でありふれた人生を生きて死んでいくんだとしたら、僕が僕である必要なんてないじゃないか、なんて気持ち悪いことを思うんだけど。

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新宅 睦仁/シンタクトモニの作家画像

広島→福岡→東京→シンガポール→ロサンゼルス→現在オランダ在住の現代美術家。 美大と調理師専門学校に学んだ経験から食をテーマに作品を制作。無類の居酒屋好き。

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