制作風景と続・森村泰昌の話

  2017/08/22

つまり、どこにも行きたくない-F1001004.jpg

今日も(昨日も一昨日も)四時起きでやってます。どうも、新宅です。で、画像はその制作風景。
誰が撮影したの?って、セルフタイマー。朝も早よからひとり自分撮り。
もっと他にすることあるだろ!って、 そんなもんは無い。
ピッ、ピッ、ピッ、ビビビビピビビビビピ、ポロリロリン、とセルフタイマー自分撮り、それがオレのスタイル。
毎朝、絵を描く前には本を読む。それがオレstyle。styleフリー。フリーダム。でまあ前も紹介したけど森村泰昌著「妄想主義的芸術家宣言」、より、性懲りもなく以下引用。
何年かまえ、あるテレビ番組で「小学生に美術の授業をする」という企画があった。私が特別講師となって小学生に授業をし、その様子を収録するという番組である。収録前日、用意のため小学校におもむき校庭を歩いていたら小学生のひとりに呼び止められた。
「なにをしに来たのか」と聞くので「テレビ番組に出演するためだ」と答えた。すると小学生はたずねた。「テレビにはよく出てるんですか」。私は「ときどき出るかな」と返事した。と、その小学生はカバンからノートとペンを取り出し、「だったら、ここにサインして」と要求した。
もしかしたら現代の日本の小学生にとっての将来の夢とは、これとかあれとかの具体的な職業につくことなのではなく、なんでもいいからともかくテレビに出るような人物になりたいということなのかなと、そのとき私は思った。尊敬できるのはテレビに出ることのできるおとななのかもしれない。私の仕事の内容などどうでもよく、おそらくは、私がテレビに出るおとなだとわかったからサインを欲しがったのだ。
引用終わり
おそらくは「ようこそ先輩」というNHKの番組だろうと思われる。この番組は結構すきだった、いや、NHK自体好きなのだ。
それはさておき、現代の小学生の夢は、森村さんの言うように「なにがなんだかよくわからんがテレビに出てる人」というような漠然としたものであるような気がしなくもないが、僕がこの文でおもしろいと思ったのは「有名ですか?」→「有名ですよ」→「サインください」という、機械的に過ぎるその流れである。
「すごく素直で純朴な小学生」と言えなくもないが、僕にはなんだか「人に聞けばなんでも教えてくれ、またその答えはすべて正しい」というような、ある種の思考停止状態のような印象を受ける。鍋を持ってアチッっとなった時なんかの、脳に信号が届く前に体が反応する条件反射に近いような。
雨が降ってきた、傘を差そう、というような決まりきった行動。人との関係というのはもっと不安定で流動的な予測のつかないものであるはずなのに、ここでは一切が決まった形式の中にはまりきってしまっている。
おそらくこの小学生には「月様」「春雨じゃ、濡れていこう」という感覚はわかるまい。
なんて、今日は頭があんま回らない、で、無理矢理書いてしまった。朝方はなにかしらいいことを考えてた気がするけど、忘れてしもうた。
まあみなさん各々なにかしらを感じ取ってください。
ではまた、ごきげんYO!

新宅 睦仁/シンタクトモニの作家画像

広島→福岡→東京→シンガポール→ロサンゼルス→現在オランダ在住の現代美術家。 美大と調理師専門学校に学んだ経験から食をテーマに作品を制作。無類の居酒屋好き。

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