もっと知識を、ウンチクを!
2017/08/22
森村先生の本も写真美術館へようこその本もぼくにしてはびっくりするほどの速さで読み終わってしまった。
逆に読み終わってちょっと寂しい。
でまあ、その本からしぶとく引用。
普通われわれが写真を見る時は「そこに何が写っているか」が判断できればそれでおしまいです。
引用おわり
ぼくは芸術というものを志していながら写真というものをあんまりおもしろくないなあと思っていた。何故かといえば、先に引用した文のままの感じで写真を鑑賞していたからだろうと思う。
写真を見ている時の僕の頭は「あ、タコ。イカだ。岩場。風景か。外国の森。波しぶき。ヌード、ブスだな。金髪って白いのな。うーん、猥褻なもの撮ったからっておもしろくねーな。で?なに?」というような、言ってみればなーんも考えてないような状態なのである。
その証拠に僕の中で写真に対する印象は“退屈”“画面のどういうとこに興味を持てばいいかよくわからない”“たかが写真(複製があまりにも容易だから)”という散々なものだった。
しかし、単純過ぎるかもしれないがこの写真美術館へようこそを読んで僕の写真に対する印象や構え方はかなりはっきりと変わった。いや、今まで無かった“鑑賞する姿勢”が「無」→「有」にわかりやすく変わった気がする。
去年だったか森山大道の写真展を見に行く機会があったんだけど、もう一度見直してみたい気がする。今ならちゃんと楽しめるというか味わえるような気がする。
つーかそう思う経緯を詳しく書けよという感じなんだけど、それは各々勝手に本を読みなさい。
関係ないけどミスター味っ子の美味さの表現は天才だと思う。うまい!うまいぞー! って叫びながら地球を何周も走り宇宙に飛び出し……なんて発想はまず出てくる気がしない。
まあそんなわけでまた勉強になる本を探して紹介します
広島→福岡→東京→シンガポール→ロサンゼルス→現在オランダ在住の現代美術家。 美大と調理師専門学校に学んだ経験から食をテーマに作品を制作。無類の居酒屋好き。
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