【祝入選】画家:樋口師寿
2017/08/22
大学時代から脈々と落選続きだった樋口師寿画伯が、このたび第1回青木繁記念西日本美術展(名前長くてようわからん)において、めでたく入選されました。
いやはや心よりおめでとう。
これできっとまた十年くらいは軽く頑張れることでしょう。なんてったって応募作品総数が1000点を超える中での入選。倍率は軽く十倍。大げさなほど喜んでいいと思う。
というか僕はひがみとか妬みとかの汚い心が人一倍あって、だからあんまり、というかまったくといっていいほど人の幸福を喜べないのだけれど、樋口氏の場合は別なのである。
大学時代に市の美術展に一緒に出しておれが賞を取り樋口氏選外、他の美術展でもおれは入選ひぐちは選外、ということが呆れるくらい何回もあって、だけどそのたび樋口氏は毎回こころよく祝ってくれた。
きっと逆だったら、僕ならば数週間音信不通になって手首をちょっぴり切ってみるくらい悔しかったろうに、彼は毎回おめでとうと笑って言ってくれた。
て、そういういきさつを書くと、逆に単なるギブ&テイク、損得感情の延長線上でしかないのかもしれない気もするけれど、ひとつ確かなのは心の狭い僕が素直におめでとうと思えて、またそう言えていることだ。
人によって自分が変わっていく。自分によって人が変わっていく。
くっだらねえけど、ただただそんな小さな小さな影響を受けたり与えたりしているだけで、生きている意味ってことになるんじゃないか、なんて。
豊かな人生がどういうものなのかはわからないけれど、豊かに違いないと思える今があって、とりあえずその今はびよーと墓場まで伸びているよう。
とにかくはおめでとう。これからもがんばろう。
広島→福岡→東京→シンガポール→ロサンゼルス→現在オランダ在住の現代美術家。 美大と調理師専門学校に学んだ経験から食をテーマに作品を制作。無類の居酒屋好き。
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