個展「Bento」DE BOUWPUT(アムステルダム) 2025/2/4-2/9
2025/02/04
日本の伝統文化である弁当を通じ、ミニマルな生き方を提示するBentoシリーズの絵画作品(絵画・弁当用材料の購入レシート・料理レシピの3点セットで1作品として展示)15点を展示予定です。
- 展覧会名: Bento
- 会期: 2025年2月4日~2月9日 / 14時~19時 *会期中無休
- オープニングレセプション: 2月8日(土)18時~21時
*日本の食玩を作って食べるワークショップを開催予定。 - 観覧料: 無料
- Venue: DE BOUWPUT Ferdinand Huyckstraat 74, 1061 HW Amsterdam, The Netherlands Google Map
- 参加作家: Tomoni Shintaku
- Webサイト: https://debouwput.com
展示コンセプト:
本展示は、私の代表作である「BENTO」シリーズを中心に構成されている。このシリーズは、日本独自の弁当文化に、禅やミニマリズムの思想を重ねる試みとして2016年に始まった。しかし、次第に記録性やドキュメンタリー的な側面が強調されるようになり、現在では10年にわたる長期プロジェクトとして展開している。2025年時点でその4年目を迎え、毎月1点、合計120点の作品を制作し続けることで、時間の流れとともに作品の意味も変化していく。
弁当は生活に密着している。食という観点でとらえれば、それは人間の人生そのものでさえある。究極、人間は食うために生きている。この、生まれてから死ぬまで途切れることのない営みは、来る日来る日も、飽きもせず繰り返されることにその本質がある。だからこそ、この「BENTO」シリーズは、長期的に、淡々と続けられるべきだと考える。
月々、オランダや日本をはじめ、世界各国のスーパーで食材を調達し、弁当を作るなかで、地域ごとの文化的な違いを実感すると同時に、インフレなどの経済的変化にも直面する。購入した食材のレシートは単なる記録ではなく、時代の変遷を映し出す史料となり得る。また、レシピの余白にその時々のニュースを記録することで、鑑賞者に過去の出来事を想起させ、現在との対比を促す。
「BENTO」という展示を通じて、アーティストとしての私自身、そして鑑賞者もまた、変わり映えのしない日常生活とは裏腹に、大きな時代のうねりに巻き込まれながら生きているのだという事実を改めて発見できることを願っている。
以下は出品予定作品の一部です。
広島→福岡→東京→シンガポール→ロサンゼルス→現在オランダ在住の現代美術家。 美大と調理師専門学校に学んだ経験から食をテーマに作品を制作。無類の居酒屋好き。
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