ほぼエッセイ、ときどき現代の美術とアート。

映画「カンヌ SHORT5」を見た

  2017/08/22

今日は4時起き。で、絵の制作1ゲーム。で、夜は学校で入学を検討している人向けの説明会のお手伝いへ行く、予定。なにやら仕事と学校をどのように両立しているかを話してほしいのだそうで、まあ両立はしておりますが、どもらず赤面もせずに話せる自信はない。

画像は昨日またしても作ったポークビーンズ。前よりも人参を丁寧に形を揃えてサイコロ型にして、コーンも加えてみた、ら、うまい。素直にうまい。というか、なんでぼくはこのポークビーンズがこんなに好きなのだろうかと思う。別に思い出があるわけでもなんでもないのだが、ああもうただひたすらに旨い。

で、ポークビーンズとワインで夕食を取りながら、「カンヌ SHORT5」という映画を見た。5〜20分程度のショートムービーが5本入っている映画である。現在3本DVDをレンタルしているのだが、早く寝たかったのでこれにしておいた、というわけ。

ちなみにカンヌ SHORT5」配給元のサイトでの詳細はこちら

http://www.uplink.co.jp/cannes_short5/

内容についてであるが、素直によかった。ショートムービーなんて本気で見るもんじゃないとちょっとバカにしてたとこがあったんだけど、これでぼくの意識は覆ってしまった。

全体的にセリフがほとんどないので、アートの中のひとつのジャンルとしての映像、という感じもするが、しかし、たいへんによくできている。

中でも最初の「FAST FILM」という映画がずば抜けていた。

これは往年の映画の名作からサンプリングした場面を細切れにして、アニメーションで動く紙片をスクリーンとして投影することによって再構築した、というような映画である。言葉で説明しにくいのだが、オードリーヘップバーンやフランケンシュタイン、ゴジラなどが畳みかけるように登場しては消えてゆく。

ゲームでいうところのキングオブファイターズみたいな感じ。セリフはなく効果音のみで実験映画っぽいのだが、ビジュアルに見るべきものがある。上目線だが、かなりセンスがある。何かのヒントになるような気もするので、これはぜひ樋口先生にも見ていただきたい。

この映画を見ていると、ビデオ・アーティストのピピロッティ・リストのことを、「Ever is Over All」(1997年)という作品のことを思い出した。

高校三年生のときだったか、父の東京出張について行き、東京都現代美術館で見たのである。そのころのぼくは美術部に入り画塾に通い始めた初期であったため不自然にアートに目覚めていたのだった。それで、どこに行きたいかという父に、とにかくいろんな美術館へ行きたいのだと言って、さんざん巡らせたのであった。ちなみにそう言ったぼくに父は「ほうか、変わっとるのう。まあええけどもよ」と言っていた。たぶん。

で、その作品は、若い女性が花の形をしたでっかいハンマーで、路上に駐車中の車の窓を笑いながら叩き割ってゆく、それがスローモーションで延々と続く、という内容である。

GLAYや黒夢、SOPHIAに熱狂する程度の貧弱な感性を研ぎ澄ませて、暗がりの中で繰り返し上映される巨大な奇行を、ひとりじっと(ははあ、なるほど……)なんて思いながら眺めていたのをよく覚えている。

しかし断言してもいいが、このときのぼくがピピロッティ・リストの作品などに感銘を受けているわけがないのである。

というのも、美術館めぐりの果てに買った唯一のお土産は、独立展だったか団体系の展覧会の一作家の、その当時でもきっと古臭いだろうシュルレアリスム風の作品の絵ハガキ一枚であったのだから。

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