鯵をさばく、もらう、おれは帰る

最終更新: 2017/08/22

鯵をさばいた。アジ。
2匹。
どうでもいいけど、いまだに「50th」とかいう文字を見ると「ゴジュッス」とか読んでしまう。いや、数字つながりの話で。
初めてまともに魚をさばくという行為をした。血が出た。えらがでた。内臓が出た。まな板が血で汚れた。
汚れた、って、魚からしたら「汚れたじゃねーよ!おれの命命、い・の・ち!」という気持ちか。まあ、魚の気持ちなんか知らんけど、少なくとも人間はまな板が血で「汚れた」と表現するし、現にそう思っている。スポンジに洗剤をつけて洗う。血は洗われて、まな板は元通りになる。余った鯵を1匹、もらったので、帰ったらもう一回さばいてやろう。
なんか、安心する。
血があって、内臓があって、骨があることに。これだよね、生きてるって感覚のほんとうは。

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新宅 睦仁/シンタクトモニの作家画像

広島→福岡→東京→シンガポール→ロサンゼルス→現在オランダ在住の現代美術家。 美大と調理師専門学校に学んだ経験から食をテーマに作品を制作。無類の居酒屋好き。

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