新宅睦仁初個展「牛丼の滝」が終わったんだけど

  2017/08/22

2014年10月2日(木)〜10月14日(火)の日程で高知県の沢田マンションギャラリーroom38にて開催しておりました個展「牛丼の滝」が終了いたしました、ましたましたと、すべての表現が過去形になりましたので、間違いなく終了いたしました。ました。

ご関心をお持ち頂いた方々、並びにご来廊いただきました方々には心より御礼申し上げます。特にインスタレーション用の映像素材として、牛丼の食事風景の撮影にご協力くださった20名近い方々には心より感謝いたします。また、遠方よりご足労いただきました友人諸氏に両親、岡本さんはじめ沢マンメンバー、その他SNSなどネット上でいいね!やリツイートボタンの押下に指先を痛めてくださった皆様方にも改めて御礼申し上げます。

と、ここまでは形式的なものなのでどうでもいいのですが、実際のところ、生まれて初めての個展をやって終わったものの、特にこれといった感慨もない。達成感があるだとか、今後の方向性が見えてきただとかなんとか、そういうのは全然ない。

ただぼんやりと、ああ、沢マンで過ごした日々は最高に楽しかったなあと思うだけである。

あんな感覚は、ほんとうに久しぶりであった。とりあえずギャラリーに行けば、自然と誰かが居たり来たりして、気楽にコミュニケーションを取って笑ったりできる。そう、それは大学のころにそっくりだった。何はなくとも学校に行ってベンチに座っていれば、誰かに会えて、心安い時間が過ごせるという、幸福。

とはいえ、そのような幸福な時からあっという間に二週間ほどが過ぎてしまったので、今はもうすっかり日常の倦んだ日々に戻ってしまった。自分にとっての今年の一大イベントが終わってしまったという脱力感も相まって、毎夜気だるく11月初旬のTARO賞の結果を案じながら茫々と酒を飲んでいる次第である。

が、最近続けていた地道なメール営業が功を奏したのかどうか、コマーシャルギャラリーから返事がきたり、尊敬する作家らとのグループ展の企画が立ち上がったりと、とにかくはなんだかとても可能性のありそうな話が降ってきたりもしている、って、いや、勝手に降ってきたわけじゃなく、自分がアクションを起こしたんだけれども。

とにかくは、来年も希望を持って生きてゆけそうな要素がじわり、集まってきた。

と、いちおう結び的なコメントを少々。

個展をやってみて、というか、別にやらなくても前から思ってるけど、やっぱりぼくは美術家というやつになりたいんだと思う。どう考えてもこの世で一番素晴らしい仕事だと思うし、そう信じられるし、何よりぼくはそのために人生を棒に振ってもかまわないと思えるから。

というわけで、今後も粉骨砕身で現代美術に邁進する所存でございますので、新宅議員を国会へ送ろう的なノリでご支援(特に作品購入もしくは金品の寄付希望)のほどよろしくお願い申し上げます。

それでは皆々様、時節柄お風邪など召されませんようご自愛くださいませ。

追記:下記に今まで沢マンのギャラリー通信で書かせていただいたアートコラム、また、個展でのアーティストトークの資料がご覧いただけます。ぜひご一読ください。

http://tomonishintaku.com/works/writing.html

新宅 睦仁/シンタクトモニの作家画像

広島→福岡→東京→シンガポール→ロサンゼルス→現在オランダ在住の現代美術家。 美大と調理師専門学校に学んだ経験から食をテーマに作品を制作。無類の居酒屋好き。

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