関係のない部分

できる限り興味のないものからは遠いところで生きていたい。でもほんとにそれを突き詰めて一生懸命になれることだけに専念したとすると、きっと息が詰まってしまうんだろうけれども、理想、とかいうことを書きたい気分な今。今日はどうにか一枚、絵を仕上げたい。とりあえず、腹がグーグーいってる。

久々にタイムリーなニュースでも話題にしとこうか。まあ、僕が興味があるのは誰でもよかったっつって8人殺傷したやつ。

少しでも想像するならば、被害者はたまったもんじゃない。興味本位で語るべきでもない。でもなんだかんだ遠くて、実際僕の周りはいつもと変わらずバカ話に華を咲かせてて、距離だけなら広島よりよっぽど近いのに悲惨の空気の片鱗さえ届いてはこない。それでまあ、優しくない僕は興味本位でそれを話題にする。Yahoo!ニュースをマメにチェックしながら「すげえな」とつぶやき「とんでもない奴やな」と感嘆し、つーか腹減ったーとすぐ忘れる。

で、また別の意味でもすげえなと思った今朝。あんな予測不可能な無差別殺傷事件があった直後なのに、平気で出歩いて、電車の時間なんか心配して、オイシイもの食べようとちょっと遠くまで足を延ばしたりしてる。そしてもちろん、その合間合間にはまったく笑顔だったりする。

そんな世界を目の当たりにして、ちょっと極端ではあるけれど僕は思う。優しい奴なんていやしない、いや居ることは居るだろうけど、完璧に優しい奴なんて存在しない。だからって悲しいわけじゃないけど、そうそう、みんなしっかり颯爽と自分の生活をエンジョイしてるよねと。不満たらたら垂れながらも、やっぱそこそこ楽しくは生きれてる。

人間ひとりひとりが、自分の知っている人だけでいいからしっかり優しくすれば、それは全人類が優しくて、全人類が助け合うことになる、なんて発想をいつかどこかで見聞きしたことがある。

今考えると、なんかしょうもないなそれ、と思う。じゃあ誰にも優しくされてない俺はなんなんだ！ って思う奴が必ずいる。そしてその横で幸せそうにいたわり合っている奴らがまどろんでいたりする。そこで、てんめえ、俺の顔を二度とは忘れられなくさせてやるぜ！ と思う奴も必ずいる。しかも結構な数いると思う。

何が言いたいんだかよくわからんくなってきた。

新宅 睦仁SHINTAKU Tomoni

広島→福岡→東京→シンガポール→ロサンゼルス→現在オランダ在住の現代美術家。 美大と調理師専門学校に学んだ経験から食をテーマに作品を制作。無類の居酒屋好き。

　　　　　

ブログ一覧

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