言いたいことがなくなるお年頃

最終更新: 2017/08/22

つまり、どこにも行きたくない-DVC00327.jpg

なんだと思う。
特にこう、世間様に向けてわしはこう思っとりますぜー!という気持ちが減退気味なのである。
ごく一般的な大人に成り下がりつつあるのかもしれない。何やったって一緒やし何やったって無駄無駄、みたいな、よく居る大人に。
情熱とはなんぞや。
最近、ずっと抱えてた悩みに光が見えかけて、でもまだ完全には解決してなくて、つーか本当に解決すんのかどうかもよくわからんし、それで宙ぶらりんな感じで、モヤモヤしてて、何やってもどうもしっくりこない。
メシを食っても酒を飲んでも寝ても覚めてもオナニーしても、何してても。
いったい今、何が自分の中心で、何によって浮き沈みするのか。
たとえば子供の頃ならば、母が全てだったりして、褒められれば有頂天でニコニコしてるし、叱られれば泣きわめきゲッソリ世界の終わりのような状態になる。そう、世界の中心は母だったわけで、その中心の状態の良い悪いが即ち僕の良い悪いになっていたのだった。
成長してその世界の中心がいつしか僕自身になって、自分ですべてをコントロールできるようになって、でもまたいつの間にか世界の中心が他人になってしまっていたりする、今。
自分は自分自身のものではなかったか。浮き沈みは僕が、僕自身がコントロールできてしかるべきものではなかったか。
晴れててもどうでもいいし、いつの間にか電車の中では苦々しい顔で目をつむっていることが多くなった。
何が大事なのか、何なのか。
だりい、と今更なダメな若者な単語が頭の中を力強く泳ぎ回る
かったりい、とも。
そうだ。今更ながら、僕には無かった反抗期が始まったのかもしれない。
コツコツやるなんてばっかじゃねえの、ガリ勉なんてダッセえんだよおぉぉ、おれは寝るぜ、けっ、ケッ、ケセラセラ~。

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新宅 睦仁/シンタクトモニの作家画像

広島→福岡→東京→シンガポール→ロサンゼルス→現在オランダ在住の現代美術家。 美大と調理師専門学校に学んだ経験から食をテーマに作品を制作。無類の居酒屋好き。

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