空費だとしたら眠れない

最終更新: 2017/08/22

明日は雨らしい。いつかの僕は初めてのデートの時にはまず「暑いね」「寒いね」「温暖だね」というような天気の話をしようと計画していたものだった。というかいま自分で気づいたがそれは天気ではなく気候だった。

今日は曇りである。西から東へと天気が変わる、という小学校三年生?向けの理科の番組を深夜に見た。最近の小三はもっぱらナポレオンスタイルらしい。我が辞書に他人なし。唯我独尊である。昭和生まれだが、僕の性格は多分平成生まれに近い気がする。

昨日は三時くらいに寝たんだけど、お風呂上がりに体重計にのってみると2キロ弱太っていた、ようだった。というのもオムロンとかタニタとか信頼のおけるメーカーじゃなく、博多のコムサで990円で買った体重計なので、65キロを指していてもどうも信用ならないのだ。しかし一つ確かなのは以前計った時とは針の指している位置が軽重は抜きにして明らかに違うということだ。ここはひとつストイックにコムサを信じよう、というわけで間食をまずやめることにした、が、僕の周りにはなかなか善人が揃っているらしく、これどうぞとクッキーなどを頂いてしまうのだった。

と、その善人を悪人にするがごとき言葉を思い出した。芥川の。

好人物は何よりも先に、天上の神に似た者である。第一に歓喜を語るに良い、第二に不平を訴えるのに良い、第三に居ても居なくても良い。

何かしら思った方は、ちょっとひとこと、コメントを! 作者はとても喜びます。

わかりやすく投げ銭で気持ちを表明してみようという方は、天に徳を積めます!

新宅 睦仁/シンタクトモニの作家画像

広島→福岡→東京→シンガポール→ロサンゼルス→現在オランダ在住の現代美術家。 美大と調理師専門学校に学んだ経験から食をテーマに作品を制作。無類の居酒屋好き。

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