無意識にある勇気
2017/08/22
水難事故で14人死亡。
毎年海が開かれると絶対に誰かが死ぬ。同じように冬にはストーブで、正月には餅で、毎年かならず誰かが死んでいる。毎年毎年同じ原因で。
注意力が足りない奴が多いのか、思慮が足りない奴が多いのか、そもそも脳みそが足りてないのか、いやいやそういうのはどこまでも“不慮”の事故なのか。
でもあんまり毎年必ず死に過ぎてて、そうこう考えるともうこれは白羽の矢みたいなもので海や山やストーブや餅やこんにゃくゼリーに生け贄を捧げなければならないことになっているのかもしれない、なんて思ってしまう。
石橋を叩いて渡るとはよくいうが、石橋を叩いても落ちる時は落ちる。
心配事は尽きない。
人によって心配のレベルが違う。心配する所が違う。
スーパーに歩いて行くことに脅えるのは過剰で、いわば病気で、飛行機に乗るのが怖いというのは普通で、理解できる。
でもその差ってのも、うんざりするぐらい曖昧で、話し込んでいくとそんなん言ったらキリねーじゃん、とふてくされてしまう。
たとえば僕が精神科医だったりしたら種々の価値観に歩み寄ろうと努力したりもするんだろう、が、残念ながら僕はそうではないので、歩み寄ろうとしてすぐにうんざりしてしまう。
そんなん言ってたらキリねーじゃん。
相互理解の道はかくも遠い。
広島→福岡→東京→シンガポール→ロサンゼルス→現在オランダ在住の現代美術家。 美大と調理師専門学校に学んだ経験から食をテーマに作品を制作。無類の居酒屋好き。
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2007年より開始。実体験に基づいたノンフィクション的なエッセイを執筆。アクセス数も途切れず年々微増。不定期更新。
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