永遠と思われる

  2017/08/22

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白昼、ふと親の死に顔というか葬式の場面、骨を拾う場面などが鮮やかに浮かぶ。ああ、当たり前だけど、いつかは死んじゃうんだよなあ、と、これまた当たり前すぎることを思う。
何かに書いてあった気がするんだけど、どうせいつか死ぬから自殺するってのは、どうせ糞になるからって飯を食わないようなもの、とかいうようなことが、何かに書いてあった。なんだったかはよく覚えてない。しかしいまこうやって思い出すと、いつか死ぬから死ぬってのも、糞になっちゃうから飯を食わないってのも、とにかくは死んじゃうってとこが、なんだか生きる人間のジレンマみたいだなあ、とかぽいことを思う。
話は変わるけど、「酒が飲めなくて、タバコが吸えなくて、我慢して生きて何の人生か!」 というような言葉がある。ごもっともと僕は思う、というか思っていた、けれどそれはタバコ吸い吸い酒を飲んでいて酔っ払いご機嫌だからで、素面でそういうセリフを吐き捨てると、なんだかよくわからないが胸の奥に噛み殺せない何かモヤモヤしたものを感じる、のは僕だけか。
それなら、って酒にタバコをやめた所で、いきなり車にはねられるかもしれないし地震で家屋倒壊して生き埋めになるかもしれない、とかなんとか考えると何もできなくなるから、やっぱ好きなことをして生きればいいんじゃないかね、とかいう奴ばかりだと保険会社が潰れてしまうから、やはり心配は尽きず、未来にできるだけたくさんのものを詰め込みたい気持ちもわからなくはない。

新宅 睦仁/シンタクトモニの作家画像

広島→福岡→東京→シンガポール→ロサンゼルス→現在オランダ在住の現代美術家。 美大と調理師専門学校に学んだ経験から食をテーマに作品を制作。無類の居酒屋好き。

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