早起きは三文の得の代償
2017/08/22
眠すぎて体が溶けてしまいそうだ。もしかするとリアルに溶けかかってるかもしんない。
でも描かなければという気力で起き上がり、溶けかかり、今、なんか地球の重力をやけに感じる。
日曜日までにこの絵を仕上げる予定、というか絶対。でもまあまあなんとかなりそうだからまあそれは置いといて昨日は生まれて初めてのインタビューであったからその話をする。
僕の勝手なイメージでは酒でも飲みながら適当にしゃべるんだと思っていたんだけど、蓋を開ければやけにカッチリそれっぽくて、話してる最中に写真を撮られたりすんのは、ああ、嫌いじゃないよこういうの、というか好きだ、ナルシストなのを忘れてた、いや忘れてない、しっかり悦。
でもしゃべった内容はけっこうなぐだぐだっぷりで、あんな内容がそれっぽく出来上がってきたりしたら世に出回っているあらゆる文章のリアリティを今一度疑ってみなければならないくらい、とめどなくしゃべり散らかしたのであった。
それが終わるとまた性懲りもなく飲みに行って未来のことのエトセトラをしゃべり、たとえば来年までの一年間をどう有意義に過ごそうかとか話し合って、しかし結局は笑って楽しいねといういつもの空気になって、僕はまた家に帰ってひとり味噌汁を作りお玉でズズズをやって眠りについたのであった。
で、あっという間に4時、僕の朝が始まって、19時半、今に繋がっていてやっぱり溶けそうだ。
来年とか言ったって、たぶんあっという間に来るんだろう、というか未来よ早く来いという、クリスマスやお正月を待ちわびるような気持ちになったのは、たぶん十年かぶりぐらいのような気がする。
いつの間にか未来は真っ暗で漠然とした恐怖感でもって見据えるものでしかなくなっていたのである、いや、真面目な話で、ある種のアナーキズムとか諦念とかで未来と真っ向から対峙してはいるものの、それが恐怖であることに変わりはない。だから「どうにもならんくなったら死にゃあいいんだ」なんてうそぶいて、ごまかすのである。
しかしまあ、少なくとも三年ぶりぐらいは軽くある。ほんとう久しぶりだ、この未来が明るい感じ。
広島→福岡→東京→シンガポール→ロサンゼルス→現在オランダ在住の現代美術家。 美大と調理師専門学校に学んだ経験から食をテーマに作品を制作。無類の居酒屋好き。
ご支援のお願い
もし当ブログになんらかの価値を感じていただけましたら、以下のいずれかの方法でご支援いただけますと幸いです。
Amazonギフト券で支援する
→送信先 info@tomonishintaku.com
ブログ一覧
-
ブログ「むろん、どこにも行きたくない。」
2007年より開始。実体験に基づいたノンフィクション的なエッセイを執筆。アクセス数も途切れず年々微増。不定期更新。
-
英語日記ブログ「Really Diary」
2019年より開始。もともと英語の勉強のために始めたが、今ではすっかり純粋な日記。呆れるほど普通の内容なので、新宅に興味がない人は読んで一切おもしろくない。
-
音声ブログ「まだ、死んでない。」
2020年より開始。ロスのホームレスとのアートプロジェクトでYouTubeに動画をアップしたところ、知人にトークが面白いと言われたことをきっかけにスタート。その後、死ぬまで毎日更新することとし、コンテンツ自体を現代アートとして継続中。
-
読書記録
2011年より開始。過去十年以上、幅広いジャンルの書籍を年間100冊以上読んでおり、読書家であることをアピールするために記録している。各記事は、自分のための備忘録程度の薄い内容。WEB関連の読書は合同会社シンタクのブログで記録中。