年月を越えるもの

  2017/08/22

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朝早く起きて朝食、納豆味噌汁ごはん卵焼きなどを食べる。二時間後に小腹がすいておにぎりを食べる。一時間後にまたすいてお茶漬けを食べる。その時点での時刻は午前8時30分。三食たべてある意味ぼくの1日はそこで終わった。
と、ここですがすがしい朝日を…と今日は雨。頑なに折りたたみ傘を使ってるせいでしっかり濡れる。
昨日は北朝鮮に拉致られた横田さんのドキュメント映画をGyaOで見た。なんとなく見たけれど、なんか、心底不幸だなと思った。と、横田夫妻は新潟じゃなく川崎に住んでんだと知って素直に驚いた。近所の多摩区役所でめぐみちゃんの写真展をやってたのもうなづけた。そこに横田夫妻が公演に来るって書いてあったんだけど、なぜに新潟からピンポイントで川崎に? とちょっと疑問だったけどなるほど納得。
船底に閉じこめられて北朝鮮に連れていかれる間、拉致被害者の女の子のひとりは助けてと叫び続け爪がはげるまで壁をひっかき続けていたんだと。映像が浮かぶ。はだしのゲンとかぶる。
返せ返せ取り戻せと拉致被害者の家族は言う。しかしもう、無常にも30年ほどの時間が流れてしまい、いま日本に帰ってきて果たして幸せなんだろうかと思う。
拉致後、せいぜい2、3年くらいなら、確かに帰ってきて幸せだったかもしれない。しかし30年。価値観がごっそり変わってしまっていてもおかしくない、というかむしろそれが自然。笑うツボなんか全く別世界くらいになってるだろう。同じ日本でも、どこかよその家で30年も過ごしたら、何もかもが変わってる。幸せだと思っていたことが不幸になったり、不幸だと思っていたことが幸福になったりする。
たとえば30年後、僕が今の環境のままでその時間を過ごしたとしても、きっと今笑ってることじゃ笑えなくなったりするんだと思う。異常なことでもなんでもなく、普通に。
そんなことをぼやぼや考えてると、幸せってよくわからないものだと、つくづく。

新宅 睦仁/シンタクトモニの作家画像

広島→福岡→東京→シンガポール→ロサンゼルス→現在オランダ在住の現代美術家。 美大と調理師専門学校に学んだ経験から食をテーマに作品を制作。無類の居酒屋好き。

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