刻々と消費されゆく

  2017/08/22

かのカールマルクスは死に際に吠えたという。それというのも家政婦が最後に何か言い残すことはないかと問うたからで、これにマルクスは「最後の言葉なんてのは十分に語り尽くさずに生きてきた阿呆の言うことだ!」と。

マルクスだって語り尽くせたわけじゃないだろうけど、語り尽くしたと断言してはばからないくらいはには語り尽くしたってことだろう、な。

時間があって言葉があって、他人は何十億と居てぼくは一人で。

誰と話そう何をしよう。

日々の大半はその2つで流れてゆく。どうせなら好きな人と話したいし好きなことをしていたい。

ただ好きなことばっかやってると時々は、好きなのかどうか自分の意志があるのかどうか、わからなくなってしまうから、どうでもいい奴、嫌いな奴とも関わってみる、という一つの考え方。

今日も食後のコーヒーを飲んで制作に取りかかる。ヤフオクで古い美術手帳を買ってそれが今日届いたんだけど、ロバートロンゴの特集に圧倒されてしまっている。三十年近くも前に、あんなかっこいいビジョンを作ってるなんて。純粋に、悔しいじゃないか。

新宅 睦仁/シンタクトモニの作家画像

広島→福岡→東京→シンガポール→ロサンゼルス→現在オランダ在住の現代美術家。 美大と調理師専門学校に学んだ経験から食をテーマに作品を制作。無類の居酒屋好き。

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ブログ一覧

  • ブログ「むろん、どこにも行きたくない。」

    2007年より開始。実体験に基づいたノンフィクション的なエッセイを執筆。アクセス数も途切れず年々微増。不定期更新。

  • 英語日記ブログ「Really Diary」

    2019年より開始。もともと英語の勉強のために始めたが、今ではすっかり純粋な日記。呆れるほど普通の内容なので、新宅に興味がない人は読んで一切おもしろくない。

  • 音声ブログ「まだ、死んでない。」

    2020年より開始。ロスのホームレスとのアートプロジェクトでYouTubeに動画をアップしたところ、知人にトークが面白いと言われたことをきっかけにスタート。その後、死ぬまで毎日更新することとし、コンテンツ自体を現代アートとして継続中。

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