光が汚れている

  2017/08/22

つまり、どこにも行きたくない-F1000841.jpg

そう思った今朝の僕であった。
天気がむちゃくちゃに良くて、それで道路には道行く人の影と光のコントラストが色濃く投影されていて、光は黄色で、それを見て僕はよくわからないけどなんとなく“光が汚れている”なんて思った。
今夜はきっと至る所で“よいお年を”というフレーズが飛び交うことだろう、けれど、それでも僕は未だに年末という気がしなくて、年の瀬のあわただしさなんてやつは未だかつて一度だって感じたことはなくて、3月とか10月とかのありふれた毎日のようにしか感じられない。
門松でも飾れば年末に正月にと季節を感じられるんだろうか。
ところで門松は新年を迎えて神様が降りてくるための目印らしい。飾るのはだいたい12月28日あたりがいいらしく、しかし29日は“二重苦”とか暦の呼び方かなんかで九末?みたいな表記をするらしくそれが“苦待つ”となるからよくないのだそう。まったく日本人というのは語呂合わせはいわずもがな言葉遊びが好きな民族である。
で、朝のラジオで門松の豆知識みたいなのをやってたんだけど、あの竹のななめに切ってあるやつの始まりは織田信長が豊臣秀吉の首を切るというのを見立てたのが始まりらしい。いや、でも、誰が誰の首をというのは記憶が定かでない、歴史に暗いし。
でもとにかくはあの竹は首をばっさり切るというところから始まったらしく、ラジオのパーソナリティーがそんなエピソードがあったなんてお正月から物騒な感じですね、なんて言っていたからそこは信用していいと思う。
ところで今日は猛烈に寒くていかにも冬らしい。でも“寒い”とか“冬”とかは僕に似合うらしいからいい季節といえばいい季節。
では皆様、どうぞよいお年を。

新宅 睦仁/シンタクトモニの作家画像

広島→福岡→東京→シンガポール→ロサンゼルス→現在オランダ在住の現代美術家。 美大と調理師専門学校に学んだ経験から食をテーマに作品を制作。無類の居酒屋好き。

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